【開発】三菱商事、オランダの洋上風力発電事業Hollandse Kust (west) Site VI(756MW)の事業権を獲得

2022.12.18 事業参画・売買レポート


 2022年12月16日、三菱商事株式会社(以下、「三菱商事」)は同社子会社のEneco社を通じて、オランダの洋上風力発電所Hollandse Kust West Site Ⅵ(以下、「HKW」)の事業権を獲得したことを発表した。

 Eneco社とShell plc社とともに組成したコンソーシアム(Ecowende C.V.)が入札に参加し事業権を獲得した。HKWはEneco社がオランダで行う5案件目の洋上風力発電事業になる。これにより三菱商事が保有する再生可能エネルギーの持分容量は343万kWから367万kW(24万KW増)に拡大する。

 当該事業はオランダの西海岸沖約50kmの海域で洋上風力発電事業を行うものだ。54基の風車が建設され出力は756MWとなる計画。オランダの国内電力需要の約3%を賄う規模の事業として期待されている。商業運転の開始は2026年の予定。

 当該事業は生態学分野の専門家から構成された委員会によって、北海の健全な生態系・生物多様性への貢献についても入札時に審査されている。三菱商事が提案していた渡り鳥等の飛行ルートを考慮した風車タービン設置レイアウト、海洋生態系への影響を最小化するような風車土台の設計、生態系の多様性を促進するようなサンゴ礁の造成等が評価されている。

*アイキャッチ 出典:三菱商事株式会社

【情報ソース】
オランダHollandse Kust West Site VI洋上風力発電所の事業県獲得について、2022年12月16日、三菱商事株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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