2024.04.16
【稼働】関西電力など、英国洋上風力「モーレイイースト洋上風力発電事業」「トライトンノール洋上風力発電事業」が運転開始
2022.04.13 事業参画・売買レポート
2022年4月4日及び5日、関西電力株式会社（以下、「関西電力」）は英国で開発を進めていた2つの洋上風力発電所が完成し、商業運転を開始したことを発表した。商業運転開始となった2つの洋上風力発電所はトライトンノール洋上風力発電所とモーレイイースト洋上風力発電所だ。
トライトンノール洋上風力発電事業は英国東部リンカンシャー郡の沿岸から32km離れた北海洋上で、発電容量約85.7万kWの風力発電事業を行うものだ。MHI Vestas社製の定格出力9.5MW大型洋上風力発電機を90基使用して発電を行う。英国のCfD（Contract for Difference）制度に基づき、発電した電力は運転開始から15年間に亘って固定価格（差額決済方式）で売電される。
事業の持株会社はトライトンノール洋上風力発電事業会社（Triton Knoll HoldCo Limited）（事業会社はTriton Knoll Offshore Wind Farm Ltd.）。株主はRWE Renewables UK Sindon Limited（59％）、JP Renewables Europe Company Limited（25%）、関西電力グループ（16%）。JP Renewables Europe Company LimitedはJパワーが議決権付普通株式100%保有しており、株式会社日本政策投資銀行は議決権のない優先株を保有している。
モーレイイースト洋上風力発電事業は英国北部のモーレイ湾沖合約22kmの海域で、総発電容量は約95.3万kWの風力発電事業を行うものだ。定格出力9.500kWの風車を100本使用して発電を行い、こちらも発電した電力は英国のCfD（Contract for Difference）制度に基づき、商業運転開始後15年間に亘って電力小売事業者に売電する。
事業の持株会社はモーレイイースト・ホールディングス社。株主はEDP Renewables社（33.3%）、ENGIE社（23.3%）、中国三峡集団（10%）、Diamond Green Limited社（33.4%）。Diamond Green Limited社の株主は三菱商事グループ（Diamond Generating Europe社、50%）、関西電力グループ（30.0%）、三菱HCキャピタル・グループ（20.0%）となっている。
*カッコ内の数字%は出資比率
◯トライトンノール洋上風力発電事業とモーレイイースト洋上風力発電事業の概要
プロジェクト名 トライトンノール洋上風力発電事業 モーレイイースト洋上風力発電事業
事業実施場所 英国東部リンカンシャー郡の
沿岸から32km離れた北海洋上英国モーレイ湾沖合22kmの海域
出力 約85.7万kW（風車90基） 約95.3万kW（風車100基）
出資者 ・RWE Renewables UK Swindon Limited：59%
・JP Renewable Europe Company Limited：25%
・関西電力グループ：16%
JP Renewable Europe Company Limitedは電源開発株式会社が英国に設立した投資会社。・EDP Renewables社：33.3%
・ENGIE社：23.3%
・中国三峡集団：10.0%
・Diamond Green Limited社：33.4%
（Diamond Green Limited社への出資者）
・三菱商事グループ（DGE社）：50.0%
・関西電力グループ：30.0%
・三菱HCキャピタル・グループ：20.0%
*アイキャッチ トライトン・ノール洋上風力発電所 出典：電源開発株式会社
【情報ソース】
・英国洋上風力発電事業の商業運転開始～トライトンノール洋上風力発電事業～（*PDFファイルが開きます、264KB）、2022年4月4日、関西電力株式会社
・英国最大級の洋上風力発電事業の商業運転開始～モーレイイースト洋上風力発電事業～（*PDFファイルが開きます、259KB）、2022年4月5日、関西電力株式会社
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