【売買】ユーラスエナジー、オランダ・フローニンゲン州の風力発電所の一部を地元公営企業に譲渡

2021.11.20 事業参画・売買レポート


 2021年11月19日、株式会社ユーラスエナジーホールディングス(以下、「ユーラスエナジー」)はオランダフローニンゲン州で操業している2件の風力発電所の株式の一部を、同州のGroningen Seaports(フローニンゲン シーポーツ)に譲渡したことを発表した。

 株式の一部が譲渡された風力発電所はWind Mauve(モーヴ)とWindpark Mondriaan(モンドリアン)だ。ユーラスエナジーがオランダで協業するYARD ENERGYグループと共同で開発した。モーブは風車7基(出力30.1MW)、モンドリアンは風車9基(出力38.7MW)の風力発電所で、それぞれ2021年5月、2021年9月に操業を開始している。発電量はオランダの家庭で使用する電力量に換算して約9万世帯相当になる。

(左:Windpark Vermeer 中:Windpark Mauve 右:Windpark Mondriaan
 出典:株式会社ユーラスエナジーホールディングス)

〇風力発電事業の概要

発電所名風車出力(kW)基数風力発電機機種
Windpark Mauve
(モーヴ)
30,1007Vestas V136 4.3MW
Windpark Monriaan
(モンドリアン)
38,7009Vestas V136 4.3MW
Windpark Vermeer
(フェルメール)
86,00020SGRE (*) SWT-DD-130 4.3MW
合計154,80036
 

(*)SGRE:Siemens Gamesa Renewable Enegy

 フローニンゲン シーポーツはDelfzijl(デルフゼイル)港とEemshaven(エームスハーヴェン)港ならびに隣接する工業団地を管理・運営するオランダの公営企業だ。譲渡される2つの風力発電所はデルフゼイル港の近くに立地している。同社とは地域に根差した再生可能エネルギー事業を共同で推進することに合意しており、将来的にはグリーン水素の製造など、新たな再生可能エネルギー事業の開発も目指す考えだ。

*アイキャッチ Groningen Seaports

【情報ソース】
オランダ風力発電事業の一部譲渡について、2021年11月19日、株式会社ユーラスエナジーホールディングス
Groningen Seaports participates in two wind farms、18 November 2021、GRONINGEN SEAPORTS

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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