【レポート】カナダにおけるPPPマーケットの概況について

2018.01.16 ナレッジ

ナレッジパートナー:片桐 亮


I. はじめに

 カナダのPPP(P3:北米では、Public Private Partnershipのことを略してP3と呼称する)マーケットの歴史は古く、1990年代初頭より案件化が行われていたが、案件化が急激に進展したのは2000年代後半と最近のことである。2010年代よりさらに市場が活発化し、2012年にDeloitteのインフラチームがPPPに係る情報提供メディアであるPartnerships Bulletinと連携し、グローバルの投資家に対し調査を行った“The Global PPP Market 2012“によれば、2012年前後においてPPPマーケットの最もアクティブな国として、カナダは第一位[*1]となったほか、最も理想的なPPPモデルを実行している国として、他国を引き離して全体回答の過半を超える断トツの第一位となった。[*2]

上記のとおり、グローバルにおけるカナダのP3マーケットの存在感は大きくなっている一方で、我が国においては、英国や豪州に比べ、必ずしもカナダのP3マーケットにおける情報が豊富に提供されているといえない状況にある。

本稿においては、公表情報や当社の各種ヒアリング等によって得られた情報をもとに、カナダにおけるP3マーケットの変遷やセクター、スキームの特徴、参入プレーヤーや州政府による推進組織等に係る基礎情報を整理し、カナダのP3マーケットにおける概況を整理する。

[*1] Partnerships Bulletin “The Global PPP Market 2012”、P4参照。
[*2] 同上、P5参照。

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
東京モデリングアソシエイツ
ISS-アイ・エス・エス

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