【ファンド】伊藤忠商事、北米の再エネ資産に投資するファンドを設立

2023.07.26 インフラファンド動向


 2023年7月26日、伊藤忠商事株式会社(以下、「伊藤忠商事」)は北米(米国およびカナダ)の再生可能エネルギー発電資産を投資対象としたファンド「Overland Capital Partners, L.P.」を設立したことを発表した。

 当該ファンドは伊藤忠商事100%子会社のTyr Energy, Inc.(以下、「Tyr Energy」)が新たに設立する子会社を通じて運営(GP)する。投資対象は米国およびカナダの再生可能エネルギー発電資産だ。

 当該ファンドの設立は伊藤忠商事と三井住友信託銀行株式会社(以下、「三井住友信託銀行」)が共同で構想し、投資家の募集活動等を行ってきた。すでに第一次クロージングが実施されており、三井住友信託銀行、芙蓉総合リース株式会社、東急不動産株式会社の出資が決定している。今後も投資家の募集は継続し、当該ファンドを通じて20億ドル程度の再エネ事業を行う予定だ。

 伊藤忠商事はTyr Energyを通じて、米国で30件以上の発電所開発や投資を実施しており、再生可能エネルギー発電資産についても8件(風力および太陽光)の出資実績がある。Tye Energyは同社100%子会社のTyr Energy Development Renewable, LLCを通じて、約20資産、200万kWの太陽光発電資産の開発を進めている。

*アイキャッチ UnsplashNicole Geriが撮影した写真

【情報ソース】
北米における再生可能エネルギーファンド設立について、2023年7月24日、伊藤忠商事株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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