2024.09.14
【買収】オリックス、スペインのElawan Energyを買収/14ヵ国で約2.9GWの再エネ開発
2020.12.31 トピック
2020年12月28日、オリックス株式会社(以下、「オリックス」)はスペインに本拠を置くグローバル再生可能エネルギー企業「Elawan Energy S.L.」(以下、「Elawan社」)を買収することを発表した。
オリックスは欧州現地法人ORIX Corporation Europe N.V.を通じて、Elawan社の発行済株式80%を取得する。今後、必要となる許認可の取得手続き等を経て、2022年3月期第1四半期中の株式取得を目指す方針。買収後の株主構成はオリックス(80%)、ACEK Renewables(14%)、Clear Wind(6%)となる。(*カッコ内の数字は出資比率)
Elawan社は2007年に設立された再生可能エネルギー事業会社だ。本社はスペインマドリードにある。世界各国で開発から運営まで一貫して手掛けることができる専門性と機能が強みで、スペインや欧州のほか、北南米など14ヵ国で風力及び太陽光発電所の開発・運営を行っている。これまでの開発実績は設備容量に換算して約2.9GWになる。現在は約714MWの稼働プロジェクト、461MWの建設中プロジェクト、10GW以上の開発パイプラインを確保している。
オリックスは国内外での再生可能エネルギー事業展開を重要な経営戦略の一つに掲げ、グローバルマーケットでの再生可能エネルギー事業者としての地位確立を目指している。2017年に米国の上場地熱発電事業会社Ormat Technologies, Incに出資(現出資比率:約19.7%)を行い、2020年9月にはインドの大手再生可能エネルギー事業会社Greenko Energy Holdingsの株式20%強を取得することで基本合意した。加えて、2020年12月にはインフラや再生可能エネルギー、不動産ファンドを運営する英国のオルタナティブ資産運用会社Gravis Capital Management Ltd. の株式70%を取得することについても合意に至っている。
*アイキャッチ フォトホルヘ・フェルナンデス・サラスのUnsplash
【情報ソース】
・スペイン本拠のグローバル再エネ事業会社Elawan Energyを買収~再エネ事業のグローバル展開プラットフォームに~、2020年12月28日、オリックス株式会社
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