【売買】熊谷組、ベトナムでの太陽光発電事業(49.5MWp)に参画/事業会社株式30%を取得

2021.02.28 事業参画・売買レポート


 2021年02月26日、株式会社熊谷組(以下、「熊谷組」)はベトナムでCat Hiepメガソーラー事業を行うBinh Dinh TTP Energy & High Technology(以下、「BDE社」)の株式30%を取得し、当該事業へ参画することを発表した。

(Cat Hiepメガソーラー 出典:株式会社熊谷組)

 当該事業はベトナム中南部のBinh Dinh省で行われている太陽光発電事業だ。フランスを拠点とする独立系発電事業者(IPP)のQair社のグループ企業QAIR International社とベトナムのエネルギー事業者Truong Thanh Vietnam Group JSC(以下、「TTVN社」)がBDE社を通じて共同で開発・運営している。今後は熊谷組とQair International社が共同で事業運営を行う。

 Cat Hiepメガソーラーの電力容量は49.5MWp、年間の発電電力量は約7,400万kWh(ベトナムにおける約37,000世帯の電力相当)。ベトナムのFIT制度に基づき行われている事業であり、国営電力会社Vietnam Electricity Companyと長期売電契約が締結されている。契約期間は20年、売電単価は価格見直し前の9.35セント/kWhが適用されており、2019年6月より売電が開始されている。

 熊谷組は当該事業への参画に加えて、TTVN社とベトナムにおける再生可能エネルギー事業の開発・事業運営を共同で実施するための戦略的業務提携契約の締結も行った。TTVN社はベトナム国内で総計357MWpの再生可能エネルギー事業を稼働させている。開発・計画中の太陽光発電事業は約700MW、風力発電事業はTRA VINH(49.5MW+49.5MW)の第1期事業が着工済みであるなど、約2.5GW以上の事業開発を進めている。これらの開発・計画中の事案も含め、熊谷組はTTVN社と共同で事業化や開発を進める方針。

*アイキャッチ 出典:株式会社熊谷組

【情報ソース】
ベトナムでの再生可能エネルギー事業に参画 TTVN社と戦略的業務提携契約を締結、2021年02月26日、株式会社熊谷組
Singning ceremony of Cat Hiep Solar PV plant’s Credit Agreement、2019年03月07日、Qair

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