【売買】豊田通商、ベトナムの水力発電事業に出資参画/ノイファット(Ngoi Phat)水力発電所

2021.01.10 事業参画・売買レポート


 2021年1月8日、豊田通商株式会社(以下、「豊田通商」)はベトナムのノイファット(Ngoi Phat)水力発電所の事業会社であるNorthern Electricity Development & Investment Joint Stock Company No.2(以下、「NEDI2」)の株式35%を取得したことを発表した。

(ノイファット水力発電所外観 出典:豊田通商株式会社)

 既存株主のベトナム大手建設不動産企業Vietnam Construction and Import-Export Joint Stock Corporation(以下、「ビナコネックス社」)から取得した。豊田通商が海外水力発電事業に出資参画するのは初。豊田通商が参画した後の株主はビナコネックス社(38%)、豊田通商(35%)、他少数持分株主(27%)となる(*カッコ内の数字は出資比率)。

(水力発電所位置図 出典:豊田通商株式会社)

 ノイファット水力発電所はノイファット川流域にある発電容量84MWの水力発電所だ。2014年の運転開始後より安定した操業を続けており、発電した電力はベトナム国営電力公社(Vietnam Electricity:EVN)に売電している。

 豊田通商は今回の経営参画において、日本の水力発電技術やノウハウを活用して、オペレーションの改善や発電コスト低減に取り組む方針だ。今後はNEDI2の運営を通じてビナコネックス社とパートナーシップを醸成し、同社とともにベトナムにおいて水力発電をはじめとする再生可能エネルギー開発の可能性を検討する考え。

 ベトナムは水力資源が豊富であり、国内の電力需要の約4割を水力発電で賄っている。

*アイキャッチ 出典:豊田通商株式会社

【情報ソース】
ベトナム国イノファット水力発電所へ出資参画、2021年01月08日、豊田通商株式会社

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