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【出資】商船三井、オランダの次世代型浮体式洋上風車スタートアップに出資

2023.09.13 トピック


 2023年9月11日、株式会社商船三井(以下、「商船三井」)は次世代型浮体式洋上風車を開発するスタートアップ企業Touch Wind BV(以下、「タッチウインド社」)に出資参画したことを発表した。

 タッチウインド社が独自に設計・開発する次世代型浮体式洋上風車は風車間の風の干渉を低減するためにローター部分が傾斜していることが特徴で、ウィンドファーム全体の発電効率を改善することが期待されているものだ。独自の風車形状から、強風での運転、風車と浮体部分の重量低減、風車の設備利用率の向上、製造・運転・保守コストの軽減、総発電コストの低減なども期待されている。

 2019年からオランダ政府の補助金や賛同企業の協力を得て、開発や実証試験などを進めてきており、現在は直径6mのローターを持つ実証機を製作し、オランダ国内の湖水上での実証試験を行っている。オランダ政府企業局(Netherlands Enterprise Agency)から補助金を受け、ローター径6mの風車(出力:12kW)を最大10基製作し、同国内の陸・海上で風車感の風の干渉を低減する効果検証試験も予定されており、こちらは2024年~2025年にかけて行われる。

 商船三井はタッチウインド社の風車の実用化に向けた技術開発を進め、将来的にはヨーロッパや日本を含めたアジア圏において次世代型浮体式洋上風車のサプライチェーン内での事業機会獲得を目指す方針。

*アイキャッチ Touch Wind社の浮体式洋上風車(イメージ) 出典:株式会社商船三井

【情報ソース】
次世代浮体式洋上風車の開発を行うオランダ・Touch Wind社に出資参画、2023年09月11日、株式会社商船三井

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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