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【実証】三井海洋開発・JERA・東洋建設・古河電気工業、北海道石狩湾沖でTLP方式の浮体式洋上風力発電の実証試験

2022.08.21 トピック


 2022年8月19日、三井海洋開発株式会社(以下、「三井海洋開発」)、株式会社JERA(以下、「JERA」)、東洋建設株式会社(以下、「東洋建設」)、古河電気工業株式会社(以下、「古川電気工業」)は「TLP方式の浮体式洋上風力発電の実証試験」に向け、北海道石狩湾における海底地盤調査を始めたことを発表した。

 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」)はグリーンイノベーション基金事業の一環として、浮体式を中心とした洋上風力発電のコスト低減によって導入拡大を目指すプロジェクト「洋上風力発電の低コスト化」を進めている。4社が行う「TLP方式による浮体式洋上風力発電低コスト化技術検証事業」は当該プロジェクトに採択(研究開発項目:浮体式基礎製造・設置低コスト化技術開発事業)されているもので、今回行う海底地盤調査はその実証試験の準備段階という位置づけだ。海底地盤調査を通じて、実証試験の実施に必要な海底地盤構造や特性を把握する。

 TLP(Tension Leg Platform)方式は海底基礎との緊張係留によって浮体を係留する方式で、これまで浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備などで用いられてきたが、三井海洋開発は世界でも有数の実績・ノウハウを保有している。洋上風力発電への適用に際しては、波浪中の浮体の高い安定性、15MWクラスの大型風力タービンが搭載可能なこと、他の係留方式と比較して海面下での専有面積を1/1000程度に抑えられること等が期待されている。

*アイキャッチ TLP方式の概略図 出典:三井海洋開発株式会社

【情報ソース】
TLP方式による浮体式洋上風力発電の実証試験に向けた北海道石狩湾沖における調査の開始について、2022年08月19日、三井海洋開発株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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