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【戦略】商船三井、波力発電装置メーカーのBombora社へ出資

2022.01.30 トピック


 2022年1月21日、株式会社商船三井(以下、「商船三井」)は波力発電装置開発メーカーであるBombora Wave Power Pty Ltd(以下、「Bombora社」)へ出資したことを発表した。

(波力発電装置mWaveTMと洋上風力発電装置の一体型構想「InSPIRE」のイメージ 出典:株式会社商船三井)

 Bombora社は2012年に西オーストラリア州パースで設立された波力発電装置開発企業だ。2017年からは英国ウェールズを拠点に活動している。波力発電装置「mWave™」は特許取得された膜型波力エネルギー変換装置で、沿岸や沖合に設置して、受けた波の力をエネルギーに変換するユニークな技術だ。

 現在は洋上風力発電装置と波力発電装置を一体化させた構想である「InSPIRE」(インスパイヤ)の技術開発も進めている。Bombora社は今回の商船三井からの出資金を活用して、今後数か月以内に英国ウェールズ沖で1.5MW級のmWave™を用いた発電実証実験を行う予定だ。なお、InSPIREプロジェクトでは世界的なEPCI(設計-機器購入-建造-据付)請負業者のTechnipFMC社と協業している。

 商船三井は今回の出資を通じて、Bombora社の運営関与も含めた関係強化を図る方針。ターゲットとなる地域におけるサプライチェーン構築などを行い、mWave™もグローバルな事業開発を推進させる。まずは日本での波力発電事業の開発を目指して、mWave™やInSPIREに適したサイトを選定するための国内適地調査を行う考えだ。

*アイキャッチ 出典:株式会社商船三井

【情報ソース】
波力発電装置を開発するBombora社へ出資~協業関係を強化し、波力発電事業を推進~、2022年1月21日、株式会社商船三井

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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