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【開発】商船三井、参画する豪州ニューキャッスル港のクリーンエネルギー地区建設プロジェクトが始動 2028年稼働の予定

2023.07.15 事業参画・売買レポート


 2023年7月13日、株式会社商船三井(以下、「商船三井」)は同社が参画している豪州ニューキャッスルの「クリーンエネルギー地区建設プロジェクト」の本格始動を発表した。

 ニューキャッスル港は豪州ニューサウスウェールズ州にある世界最大の石炭輸出港だ。当該プロジェクトはこの港湾の管理・開発を担うPort of Newcastle社(以下、「PoN」)が主導している。商船三井とPoNは2023年2月にサプライチェーン構築に向けた共同検討の覚書を締結しており、5月にPoNが当該プロジェクトを発足したことを受け、商船三井も事業参画した。7月12日には豪州のクリス ボーエン気候変動・エネルギー大臣同席のもとパートナーシップ発表イベントが開催されている。

 当該事業は220haのニューキャッスル港エリアにグリーン「水素・アンモニア」を含むクリーンエネルギーの生産・貯蔵・輸出の主要拠点となるクリーンエネルギー地区を建設するというものだ。豪連邦政府は1億豪ドル(約94億円(*2023年7月12日時点の為替レート)の資金援助をしている。商船三井はPoNと共同で、クリーンエネルギーの海上輸送およびバンカリングに関する検討を進める。

 キューキャッスル港のクリーンエネルギー地区に係る覚書は、陸上および洋上風力発電事業の開発、送電と給水、クリーンエネルギー生産、クリーンエネルギーの貯蔵、流通および輸出、海上輸送およびバンカリング、高度な生産技術やイノベーションハブなど15件あり、2028年の稼働を目指して開発が進められている。開発の第1段階は、関連する承認等を経て2025年に開始となる予定で、オフィスなどの建物類やクリーンエネルギー貯蔵施設、送電設備や変電所などの電気施設、上下水道インフラなどの建設が予定されている。

*アイキャッチ クリーンエネルギー地区建設予定地 出典:株式会社商船三井

【情報ソース】
豪ニューキャッスル港のクリーンエネルギー地区建設プロジェクトが本格始動~グリーン「水素・アンモニア」の海上輸送で協業~、2023年07月13日、株式会社商船三井
CLEAN ENERGY PRECINCT、PORT of NEWCASTLE

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