【売買】INPEX、三菱商事グループから英国のモーレイイースト洋上風力発電所の16.7%持分を取得

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　2023年3月2日、株式会社INPEX（以下、「INPEX」）は欧州における再生可能エネルギー事業の推進を目的に設立したINPEX Renewable Energy Europe Limited（英国・ロンドン、以下、「IREE」）を通じて、英国スコットランド沖合の海域で操業中のMoray East（モーレイイースト）洋上風力発電所の16.7%持分を取得したことを発表した。

　INPEXは三菱商事株式会社の100%子会社の英国法人Diamond Generating Europe Limited社及びDiamond Generating Europe Investments Limited社と株式譲渡契約を締結し、当該事業の株式を取得した。

　モーレイイースト洋上風力発電所は英国北部のモーレイ湾沖合約22kmの海域で、総発電容量は約95.3万kWの風力発電事業を行うものだ。定格出力9.500kWの風車を100基使用して発電を行い、発電した電力は英国のCfD（Contract for Difference）制度に基づいて、商業運転開始後15年間に亘って電力小売事業者に売電する。

　事業の持株会社はモーレイイースト・ホールディングス社。株主はOcean Winds（56.6%）、China Three Gorges (UK) Limited（中国三峡集団）（10%）、Diamond Green Limited社（33.4%）。Diamond Green Limited社の株主はINPEX Renewable Energy Europe Limited（50%）、KPIE Netherlands B.V.（関西電力グループ）（30.0%）、MHC Infrastructure UK Limited（三菱HCキャピタル・グループ）（20.0%）となっている（*カッコ内の数字%は出資比率）。Ocean WindsはEDP Renewables社とENGIE社が折半出資して設立した合弁会社。

　INPEXは2022年に三菱商事のグループ企業Diamond Generating Europe BV社（蘭・アムステルダム）からオランダ沖合で操業中のLuchterduinen（以下、「ルフタダウネン」）洋上風力発電所の50%持分とBorssele（以下、「ボルセレ」）Ⅲ/Ⅳ洋上風力発電所の15%持分を取得している。

　ルフタダウネン洋上風力発電所はノルドバイクの沖合20kmにある。定格出力3MWの風車43基が建設され、総発電容量は129MW。2015年9月から商業運転を開始している。事業会社の株主はEneco社（50%）とIREE（50%）。

　ボルセレⅢ/Ⅳ洋上風力発電所はウエストカッペレ市沖合約22kmの北海海域にある。定格出力9.5MWの風車77基が建設されており、総発電容量は731.5MWになる。2021年1月から商業運転を開始している。総工事費は約1,800億円。事業会社の現在の株主はEneco社（10%）、Royal Dutch Shell社（20%）、Van Oord社（10%）、Partners Group（45%）、IREE（15%）。

*アイキャッチ　UnsplashのBrady Belliniが撮影した写真

【情報ソース】
・英国における洋上風力発電事業会社の株式取得について、2023年03月02日、株式会社INPEX

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