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【グリーン水素】東京電力HD、地熱利用したグリーン水素・グリーンアンモニア製造に向けインドネシアで共同研究

2022.10.23 トピック


 2022年10月18日、東京電力ホールディングス株式会社(以下、「東電HD」)はインドネシア共和国(以下、「インドネシア」)のPertamina Power Indonesia(以下、「PPI社」)とグリーン水素とグリーンアンモニアの開発に関する共同研究合意を締結したことを発表した。

 当該共同研究は地熱発電を用いた水素・アンモニアの製造やサプライチェーン構築、事業性評価を目的に行われるものだ。PPI社が保有する地熱発電技術と東電HDの水素・アンモニア製造技術を融合し、コスト競争力のあるグリーン水素・グリーンアンモニア製造やその輸送の実現を目指す方針。東電HDは2016年から山梨県で水素製造実証事業を実施しており、そのノウハウを生かして共同研究では水素・アンモニア製造設備設計開発や輸送・貯蔵システムの設計開発を行う。一方のPPI社は現地拠点を活用して地熱発電所の地点調査や設備建設・運転を行う予定。

 PPI社は子会社のPertamina Geothermal Energy(PGE)を通じて、Sibayak、Ulubelu、Lumut Balai、Kamohang、Karaha、Lahendongといった6つの地域で最大672MWの地熱発電所を設置している。インドネシアのスマトラ島南端にあるランプン州では、日量100kgの水素製造を目標にグリーン水素のパイロット事業の開発も行っている。

 インドネシアは火山国であるため地熱資源が豊富で、資源量は米国に次いで世界第2位である。想定資源量は米国が3,000万kW、インドネシアが2,779万kW、第3位の日本は2,347万kWとなっている。

*アイキャッチ UnsplashPrasanta Kr Duttaが撮影した写真

【情報ソース】
インドネシア共和国におけるグリーン水素・グリーンアンモニア開発に関する共同研究合意の締結、2022年10月18日、東京電力ホールディングス株式会社(*Pertamina Power Indonesiaとの共同リリース)

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