2024.03.28
【売買】住友商事とINPEX、インドネシア共和国・ムアララボ地熱発電事業の株式をENGIEから追加取得
2022.04.30 事業参画・売買レポート
2022年4月28日、住友商事株式会社(以下、「住友商事」)と株式会社INPEX(以下、「INPEX」)はインドネシア共和国で参画しているムアララボ地熱発電事業について、ENGIEから事業会社の株式を追加で取得することを発表した。
ムアララボ地熱発電事業はインドネシア共和国西スマトラ州南ソロク県に位置するムアララボ地熱鉱区において、インドネシアの民間発電事業デベロッパーPT.Supreme Energy、欧州大手総合エネルギー企業ENGIE、住友商事株式会社、INPEXの4社が共同で実施していたものだ。事業会社はPT. Supreme Energy Muara Laboh(ムアララボ地熱発電事業会社)。
(ムアララボ地熱発電事業の株主構成 出典:住友商事株式会社)
住友商事とINPEXはENGIEの関係会社ENGIE Global Development B.V.からそれぞれ、事業会社の株式15%と株式20%を取得する。今後、契約発効条件の充足手続きを経て、2022年中の契約成立が予定されている。契約成立後の事業会社への出資比率は住友商事が50%、INPEXが30%、PT. Supreme Energyが20%となる。
ムアララボ地熱発電事業(フェーズ1)は発電容量約85MWで、既に2019年12月より稼働開始しており、インドネシア国営電力会社PT. PLN(Persero)との30年間に亘る売電契約に基づき、スマトラ島約42万世帯の使用電力量に相当する電力を供給している。
ムアララボ地熱発電事業はフェーズ1を拡張したフェーズ2が計画されており、現在地熱資源量等の評価作業が進められている。フェーズ2の発電容量は最大140MW、稼働開始時期は2025年に予定されている。
*アイキャッチ 出典:住友商事株式会社
【情報ソース】
・インドネシアにおけるムアララボ地熱発電事業の持分買い増しについて~地熱発電事業のさらなる拡大へ~、2022年04月28日、住友商事株式会社
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