【売買】イーレックス、Jパワーから糸魚川発電所の株式64%を取得

2022.08.02 事業参画・売買レポート


 2022年8月1日、イーレックス株式会社(以下、「イーレックス」)は電源開発株式会社(以下、「Jパワー」)と太平洋セメント株式会社(以下、「太平洋セメント」)が行っている石炭焚火力発電事業の事業会社「糸魚川発電株式会社」の株式64%をJパワーから取得したことを発表した。

 糸魚川発電株式会社の資本金は20億円で、これまでの出資比率はJパワーが64%、太平洋セメントが36%。イーレックスはJパワーが保有していた全株式(179,200株)を取得した形だ。今後は既設の石炭火力発電所に対して、バイオマス燃料を混焼・専焼する新しいバイオマス発電所として活用する方針で、イーレックスと太平洋セメントが共同で行うNon-FIT発電事業になる。イーレックスが独自で調達・開発したバイオマス燃料を活用して経済合理性を高めた形で事業運営を進める考えで、石炭への依存度の削減と再生可能エネルギーの安定供給を目指す。

 糸魚川発電所は定格出力149,000kWの石炭焚汽力発電設備(ボイラ形式:循環流動層型)があり、2001年7月から運転開始している。

*アイキャッチ 糸魚川発電所 出典:イーレックス株式会社

【情報ソース】
「糸魚川発電所」の株式譲渡契約締結のお知らせー脱炭素に向けた石炭火力トランジションの推進ー、2022年08月01日、イーレックス株式会社

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