【参画】NTTアノードエナジーや住友林業など、奈良県生駒市の木質バイオマス発電事業に参画

2022.07.02 事業参画・売買レポート


 2022年6月29日、NTTアノードエナジー株式会社(以下、「NTTアノードエナジー」)、住友林業株式会社(以下、「住友林業」)、株式会社長谷工コーポレーション(以下、「長谷工」)、東京センチュリー株式会社(以下、「東京センチュリー」)、フォレストエナジー株式会社(以下、「フォレストエナジー」)、株式会社モリショウ(以下、「モリショウ」)の6社は、TJグループホールディングス株式会社(以下、「TJグループホールディングス」)が奈良県生駒市で開発を進めていた木質バイオマス発電事業に参画することを発表した。6社は事業運営会社の株式会社BPSいこまに匿名組合出資する。

 当該事業は奈良県生駒市に発電規模9,980kWの木質バイオマス発電所を建設し、その後の運営を行うものだ。近畿地域で発生する木質廃棄物や山林未利用材等でつくる木質チップを約10万トン/年使用して発電する。発電設備は住友重機械工業株式会社のBFBボイラーが採用された。建設工事はこのほど開始され、商業運転の開始は2025年4月に予定されている。

 事業を通じた年間発電量は約8,100万kWh(一般家庭の使用電力量に換算して約2万世帯相当)が見込まれている。発電した電力のうち約75%は非FIT電力として、カーボンゼロシティの実現を目指す自治体の公共施設や民間企業に供給する方針だ。

 当該事業の総事業費は約70億円。事業資金は株式会社南都銀行(アレンジャー)、株式会社三十三銀行(コ・アレンジャー)、株式会社日本政策金融公庫による協調融資で調達されている。借入金のうちシニアローンは日本格付研究所より最高位のGreen1と評価されたグリーンローンとなっている。

*アイキャッチ 出典:住友林業株式会社

【情報ソース】
奈良県生駒市における木質バイオマス発電事業への参画について、2022年06月29日、住友林業株式会社(*NTTアノードエナジー株式会社、株式会社長谷工コーポレーション、東京センチュリー株式会社、フォレストエナジー株式会社、株式会社モリショウ、TJグループホールディングス株式会社との共同リリース)
ゼロカーボンシティ生駒のページ、2021年4月19日、生駒市

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