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【売買】三菱ガス化学・SMFLみらいパートナーズ・東京エネシス、北海道網走市のバイオマス発電事業に出資参画

2022.04.03 事業参画・売買レポート


 2022年4月1日、石油資源開発株式会社(以下、JAPEX」)は北海道網走市の能取工業団地内で開発を進めている網走バイオマス発電所2号機および同3号機の運営に、三菱ガス化学株式会社(以下、「三菱ガス化学」)、SMFLみらいパートナーズ株式会社(以下、「SMFLみらいパートナーズ」)、株式会社東京エネシス(以下、「東京エネシス」)の3社が新たに参画することを発表した。

 当該事業は2020年9月から北海道網走市の能取工業団地内で開発が進められているバイオマス発電事業だ。北海道産の国内材木質チップ100%を燃料に発電する。2施設(網走バイオマス発電所2号機と3号機)が建設され稼働する計画で、出力合計は19,800kW(それぞれ9,900kW)。発電所は現在建設中で、2号機が2022年8月に、3号機が2022年12月に商業運転を開始する予定だ。

 発電した電力はFIT制度に基づいて、北海道電力ネットワーク株式会社に全量売電する。売電単価は加重平均売電単価約30円/kWh(未利用材32円/kWh:約75%、一般材24円/kWh:約25%)となっている。

 当該事業は自然エネルギー発電システムの開発設計や保守管理などを行う株式会社WIND-SMILE(以下、「WS社」)が立ち上げた計画に沿って進められており、特別目的会社2社(合同会社網走バイオマス第2発電所、合同会社網走バイオマス第3発電所)が事業会社として設立されている。2SPCは2021年9月に増資しており、その際にJAPEXと日本製紙木材株式会社(以下、「日本製紙木材」)が出資参画している。今回の3社の出資参画はJAPEXの持分を3社に譲渡する形で行われており、現在の出資比率はJAPEXが33.8%、三菱ガス化学が33.4%、SMFLみらいパートナーズが20.0%、東京エネシスが7.0%、WS社が5.1%、日本製紙木材が0.7%となっている。

 参画する企業が当該事業の関連業務を受託して進める方針で、建設工事はWS社、アセットマネジメント業務はJAPEX100%出資子会社の株式会社ジャペックスグリーンエナジーと東京エネシス(パフォーマンスマネジメント業務を担当)、燃料調達は日本製紙木材とWS社、O&M業務はWS子会社の合同会社WOD-SMILEが担う。

*アイキャッチ 網走バイオマス発電所2号機 出典:石油資源開発株式会社

【情報ソース】
網走バイオマス発電所2号機・3号機へ新たなパートナーが参画、2022年4月1日、石油資源開発株式会社
網走バイオマス発電所2号機・3号機に参画、2022年4月1日、三菱ガス化学株式会社

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