• Home
  • インフラ融資
  • 【融資】みずほ銀行など、網走バイオマス発電所の2号機及び3号機に111億円のグリーンローン

【融資】みずほ銀行など、網走バイオマス発電所の2号機及び3号機に111億円のグリーンローン

2022.06.29 インフラ融資


 2022年6月27日、株式会社みずほ銀行(以下、「みずほ銀行」)は北海道網走市でバイオマス発電事業を行う合同会社網走バイオマス第2発電所及び合同会社網走バイオマス第3発電所との間で、シンジケーション方式によるグリーンローン契約を締結したことを発表した。

 融資金額は合同会社バイオマス第2発電所(2号機)に対して57億円、合同会社網走バイオマス第3発電所(3号機)に対して54億円、合計111億円となっている。みずほ銀行がアレンジャーとなり、協調融資に参加している金融機関は、みずほ銀行、日本生命保険相互会社、株式会社滋賀銀行、株式会社秋田銀行、株式会社山陰合同銀行、株式会社みちのく銀行、株式会社中国銀行、株式会社南都銀行、株式会社七十七銀行となっている。

 当該融資は事業会社による環境への取組が評価され、グリーンローンとして実行される。株式会社格付投資情報センターからは「グリーン原則」や「環境省グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン」に適合している旨のセカンドオピニオンも発行されている。

 当該事業は2020年9月から北海道網走市の能取工業団地内で開発が進められているバイオマス発電事業だ。北海道産の間伐由来材料や製材端剤由来の国内材木質チップ100%を燃料に発電する。網走バイオマス発電所2号機と3号機が建設され発電する計画で、出力合計は19,800kW(それぞれ9,900kW)。発電所は現在建設中で、2号機が2022年8月に、3号機が2022年12月に商業運転を開始する予定だ。

 発電した電力はFIT制度に基づいて、北海道電力ネットワーク株式会社に全量売電する。売電単価は加重平均売電単価約30円/kWh(未利用材32円/kWh:約75%、一般材24円/kWh:約25%)となっている。年間の発電電力量は約1億5,681万kWh(一般家庭の使用電力に換算して約47,000世帯相当)を見込んでいる。

*アイキャッチ 出典:石油資源開発株式会社

【情報ソース】
合同会社網走バイオマス第2,3発電所に対するシンジケーション方式での「グリーンローン」契約の締結(*PDFファイルが開きます、290KB)、2022年6月27日、株式会社みずほ銀行
網走バイオマス発電所2号機・3号機プロジェクトに係るグリーンローン契約を締結、2022年6月27日、石油資源開発株式会社

【関連記事】
【売買】三菱ガス化学・SMFLみらいパートナーズ・東京エネシス、北海道網走市のバイオマス発電事業に出資参画
【融資】三井住友信託銀行・北洋銀行、北海道道南地域の水力発電所アライアンス事業でPF融資
【開発】JFEエンジニアリング・中部電力・東邦ガス・東京センチュリー、田原バイオマス発電所(112MW)の工事に着手

, , , , , , ,


デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
ISS-アイ・エス・エス

月別アーカイブ