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【海外】豊田通商、セネガル共和国の海水淡水化プラントの建設・運営を受注

2022.06.05 トピック


 2022年6月1日、豊田通商株式会社(以下、「豊田通商」)は仏・建設大手のEiffage Génie Civil(以下、「エファージュ社」)、インドの水エンジニアリング大手VA Tech Wabag(以下、「ワバッグ社」)とともに、セネガル国営水道公社(Société Nationale Des Eaux Du Sénégal)から海水淡水化プラント建設と同設備の運営を受注したことを発表した。

 当該事業は日量5万トンの飲料水を製造する海水淡水化プラントを建設し、その後2年間の運営を行うものである。独立行政法人国際協力機構(以下、「JICA」)の円借款事業「マルメ海水淡水化事業」(274.63億円)の一部として行われるもので、セネガル国営水道公社から豊田通商、エファージュ社、ワバッグ社が組成したコンソーシアムが受注した。プラントの完成予定は2025年となっており、完成後は約70万人への給水を行うことが可能になる。

 豊田通商は横河ソリューションサービス株式会社とともに、2021年10月に同円借款事業の一部である配水管監視システムも受注しており、上流から下流に至るまで当該事業に携わる。こちらの事業はダカール州内の配水管網の約200か所に、流量および圧力データを収集するセンサーを設置し、漏水などの問題のあるエリアを特定できる配水管監視システム(配水管監視システム、漏水管理システム、DMA(配水区域)遠方監視システム)を建設する(配水管監視システムについての保守・管理者向けトレーニングを含む))というものだ。

 セネガル共和国の首都を要するダカール州は同国の人口の約2割(約370万人)、同国の産業活動の約8割が集積している。近年の人口増や都市の拡大による水道水の需要増加に対応ができていないことに加えて、配水管の老朽化による漏水も多く、水源の確保や多様化、配水管網の改善を通じた給水能力の向上が課題となっていた。ダカール州の水道システムの脆弱性を踏まえ、セネガル政府が日本政府に支援を要請し、2016年のTICAD6にて日本政府が支援を表明している。

*アイキャッチ 出典:豊田通商株式会社

【情報ソース】
セネガル初の海水淡水化プラント建設工事を受注、~西アフリカで安定した給水に貢献~、2022年06月01日、豊田通商株式会社
セネガル水道公社向け配水管監視システムを受注~同国における、安全な水道水供給に貢献~、2021年10月21日、豊田通商株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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