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【戦略】清水建設、蘭国のHeerema社と洋上風力分野で協業/SEP船運航~風車の基礎・据付までのアライアンス構築

2021.09.05 トピック


 2021年09月01日、清水建設株式会社(以下、「清水建設」)はオランダのHeerema Marine Contractors(以下、「Heerema社」)と洋上風力建設分野での協力体制構築に関する覚書を締結したことを発表した。

 清水建設は約500億円を投じて、世界最大級の搭載能力・クレーン能力を備える自航式SEP船(自己昇降式作業台船)の建造を進めている。洋上風力発電施設のEPC受注に向けてはSEP船に加えて、洋上風力発電の導入が進んでいる欧州において施工実績を重ねてきた海外企業との協業が不可欠と判断し、2021年6月30日にはノルウェーのFred Olsen Ocean Ltd.(フレッド・オルセン・オーシャン社、以下「FOO社」)との協業が発表されており、今回のHeerema社との協業提携はそれに続くアライアンスの構築ということになる。

 Heerema社はオランダのライデン市に本社をおく海洋エンジニアリング・建設企業だ。4隻のフローティング大型建設工事船や2隻のアンカー敷設船等を所有し、これまで洋上石油・ガス開発や洋上風力発電所の建設工事を欧州やアジアなどで数多く手掛けてきた。Heerema社は今回のアライアンス構築により、清水建設が参画する洋上風力建設プロジェクトの風車基礎工事を主に担当する方針だ。

 先のFOO社は欧州での風車の据え付け工事実績が豊富であり、SEP船の運航管理にも高度な知見を持っている。清水建設は大型SEP船の運航から風車の基礎・据え付け工事に至る一連のプロセスで競争力のある施工体制が確立できた形だ。今後は高性能SEP船と海外パートナー企業とのアライアンスを強みに、洋上風力発電施設のEPC受注の拡大を図る考え。

*アイキャッチ 出典:清水建設株式会社

【情報ソース】
洋上風力建設分野で欧州有力企業とアライアンス~洋上風力発電施設のEPC受注に向け、蘭国Heerema社と協業~、2021年09月01日、清水建設株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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