【開発】京セラや九電工など、長崎県佐世保市の営農併設型太陽光発電事業会社へ約500億円を共同出資

2020.05.07 事業参画・売買レポート


 2020年4月28日、京セラ株式会社(以下、「京セラ」)、SPCG Public Company Limited、株式会社九電工(以下、「九電工」)、東京センチュリー株式会社、古河電気工業株式会社、坪井工業株式会社の6社はともに、長崎県佐世保市で検討していた営農併設型太陽光発電計画を推進する事業会社「宇久島みらいエネルギーホールディングス合同会社」へ約500億円出資することを発表した。

(宇久島の位置図 出典:京セラ株式会社)

 当該事業は長崎県佐世保市宇久島において計画されている営農併設型太陽光発電事業である。一部農地に支柱を立て、上部空間に太陽光発電設備を設置することで発電所内での営農も行う。太陽光発電池は京セラ製の太陽電池モジュール約480MW分を設置する計画で、年間発電量は約51.5万MWhとなる見込みだ。一般家庭の使用電力に換算すると(*)、17万3,000世帯相当となる。発電された電力は固定価格取引制度に基づき、九州電力に売電する。離島であるため、宇久島と本土との間に約64kmの海底ケーブルも敷設する。

(*)1世帯当たり2,973.6kWh/年で算出(出典:一般財団法人日本原子力文化財団「原子力・エネルギー図面集」)

 当該事業への総投資額は2,000億円程度となる予定で、建設工事(電気設備、土木、建築工事)は九電工が請け負う。2023年6月末までの工期となっており、2020年度より建設に着手する。

*アイキャッチ 出典:京セラ株式会社

【情報ソース】
長崎県佐世保市宇久島での太陽光発電事業に関する出資について、2020年4月28日、京セラ株式会社(SPCG Public Company Limited、株式会社九電工、東京センチュリー株式会社、古河電気工業株式会社、坪井工業株式会社との共同リリース)

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