【稼働】日本国土開発、宮城県松島町の太陽光発電所(出力50MW)が運転開始/年間の売電収益20億円

2021.01.09 事業参画・売買レポート


 2020年12月25日、日本国土開発株式会社(以下、「日本国土開発」)は宮城県宮城郡松島町に建設した「松島どんぐり太陽光発電所」が同日に稼働開始したことを発表した。

 当該発電所は日本国土開発が東日本大震災の復興向けに土砂を供給する土砂採取場に建設されている。土砂採取場の跡地計画として松島町が推進していた東北放射光の誘致に協働していたが、候補地から外れたことからセカンドプランとして敷地北側に建設された経緯だ。敷地南側では企業誘致を目的とした土地区画整理事業「松島イノベーションヒルズ」が進んでいる。

 発電所の出力は50MW。年間の発電量は一般家庭の使用電力量に換算して約1万8,000世帯相当、年間CO2削減量は約2万9,000tとなる。発電した電力は東北電力株式会社に売電し、年間20億円の売上を見込んでいる。

 発電所には専任の電気主任技術者2名が常駐し所内を毎日巡回するほか、ドローンによる赤外線撮影によるモジュールの点検管理を行う。加えて、運転状況はリモート監視も行っており、異常があった場合はアラートメールが関係者に送信され、東京本社でも確認できる仕組みになっている。電力の安定供給を行うため徹底した維持管理体制が計画されている。

 童謡「どんぐりころころ」が作詞者の青木存義さんが松島町で過ごした日々を想って作詞されたこともあり、どんぐりは町民に親しまれた存在となっている。現在は松島町のイメージキャラクターにどんぐりが採用されるなどしており、地域に根ざした太陽光発電所となるよう発電所名も”どんぐり”が入ったネーミングとなっている。

*アイキャッチ 出典:日本国土開発株式会社

【情報ソース】
「松島どんぐり太陽光発電所」が売電開始~震災復興で土砂を供給した土砂採取場を再生可能エネルギーの供給拠点に~(*PDFファイルが開きます、713KB)、2020年12月25日、日本国土開発株式会社

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