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【稼働】住友商事、アズール・ノース発電・造水事業が完工、施設の本格稼働へ/クウェート国内の電力・水需要の増加が追い風に

2016.12.19 事業参画・売買レポート


 平成28年12月12日、住友商事株式会社(以下、「住友商事」)はクウェートで取り組んでいる「アズール・ノース発電・造水事業」で、予定通り施設を完工させ、商業運転を開始したことを発表した。

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 「アズール・ノース発電・造水事業」はフランスのエンジ―社(旧GDFスエズ社)とクウェートのAbdulah Hamad AI Sagar & Bros.Co.社と共同で進めるクウェートでの民活型発電・造水事業(IWPP)である。プラントは2016年11月26日に首都クウェート市の南約100kmに建設され、商業運転を開始している。

 プラントは天然ガス炊き複合火力発電設備と海水淡水化設備で構成されており、発電容量は約1,500MW、造水能力は日量48万トンになる。これはクウェート国内の総発電能力の約12%、淡水化能力の約23%を担う。2013年にクウェート電力・水省との間で長期売電・売水契約が締結されており、今後40年間に亘り、全量をクウェート電力・水省に供給する。住友商事とエンジ―社はO&M会社を共同で設立しており、今後の保守・運営にも積極的に関与していく方針だ。

(出典:住友商事株式会社)

アズール・ノース発電・造水事業の概要                                       

場所首都クウェート市の南へ100km
発電方式天然ガス炊き複合火力発電所及び造水プラント
容量〇発電:約1,500MW(クウェートにおける総発電能力の約12%)
〇造水:約107MIGD(約48万トン/日)(クウェートにおける淡水化能力の約23%)
売電・売水形態クウェート電力・水省へ40年間の長期売電・水契約

 総事業費は約18億米ドルであり、その内約3億6千万米ドルを出資金で賄っている。出資比率はクウェート政府機関が60%、住友商事とエンジ―社がそれぞれ17.5%である。なお、クウェート政府金が保有するか株式の一部についてはIPO(新規株式公開)が予定されている。
 事業費の残り約14億3千万米ドルは株式会社国際協力銀行(JBIC)と国際商業銀行団の協調融資によるプロジェクトファイナンスで調達した。

 クウェート国内の電力需要は2010年夏時点で約10,500MW、水需要は日量200万トンとされており、年率3.5~4.5%で増加を続けると予測されている。クウェート国内の電力・水の安定供給は課題となっており、今後も同様のプロジェクトが実施されることが予定されている。住友商事は今回の実績を強みに他のプロジェクトへの参画も狙うようだ。

【情報ソース】
アズール・ノース発電・造水事業における発電所完工について、平成28年12月12日、住友商事株式会社
クウェート アズール・ノース発電・造水事業 正式調印、平成25年12月13日、住友商事株式会社
クウェート初の民活型発電・造水事業にて優先交渉権を獲得、平成24年3月8日、住友商事株式会社

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