【稼働】ユーラスエナジーHD、北海道豊富町の芦川ウインドファームが一部完成し商業運転開始

2024.01.10 事業参画・売買レポート


 2024年1月9日、株式会社ユーラスエナジーホールディングス(以下、「ユーラスエナジーHD」)は北海道豊富町で建設を進めている陸上風力発電所「芦川ウインドファーム」の北側区画が完成し、2024年1月4日より商業運転を開始したことを発表した。

 当該発電所は道北地域に全6箇所の風力発電所、計107基の風力発電設備を設置する「道北風力発電事業」の一貫として建設が進められているものだ。北側区画と南側区画の2エリアで構成されており、シーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー社の定格出力4,300kWの風力発電設備が北側区画に16基(68.8MW)、南側区画(60MW)に15基設置される計画となっている。合計出力は128MW。

 今回商業運転を開始したのは北側区画のみで、南側区画は2025年春頃に商業運転開始の予定。すべての風力発電設備が発電する電力量は一般家庭の使用電力量に換算して約94,000世帯相当になる見込み。発電した電力は全量を北海道電力ネットワーク株式会社へ売電する。

 道北地域は風況に恵まれた地域である一方、電気を需要地に送るための送電線に空き容量がないことが課題であったが、ユーラスエナジーHDなどが出資する北海道北部風力送電株式会社が国の補助を受け、2023年4月に大規模な送電網と蓄電池設備の整備を行ったことで、当該地域で大規模風力発電の導入が可能となっている。

*アイキャッチ 出典:株式会社ユーラスエナジーホールディングス

【情報ソース】
日本最大の陸上風力発電所「芦川ウインドファーム」一部営業運転開始~北側区画が完成、2025年春に南側区画も完成予定~、2024年1月9日、株式会社ユーラスエナジーホールディングス

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