【ファンド】東京都、ソーシャルインパクト投資ファンド(100億円規模)の運営事業者を決定

2022.09.23 インフラファンド動向


 2022年9月15日、東京都はソーシャルインパクト投資ファンドを創設し、当該ファンドの運営を行う事業者を決定したことを発表した。

 東京都は経済的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的インパクトを同時に生み出すことを意図する「インパクト投資」に取り組む。狙いは、「インパクト投資を促進し、社会課題の解決に官民協働で取り組む新しい金融の流れを加速すること」と、「東京で暮らす人々のウェルネスを向上し誰もが心身ともにいきいきと暮らせる社会づくりに貢献すること」の2つだ。

 令和4年度内に、東京都から当該ファンドに10億円の出資を行い、民間出資分を合わせて100億円規模のファンドとする方針。ヘルスケアや医療、介護といったウェルネス分野で、課題解決を実践するスタートアップ企業に投資する。

 当該ファンドの運営事業者は株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズとマネックスベンチャーズ株式会社。2022年4月から6月にかけて運営事業者が募集されており、8月の選定委員会による審査を経て、募集に応じた6社から2社が決定されている。2社が出資設立するLLC(合同会社)が今後のファンド運営を行うことに加えて、インパクトの測定・マネジメント(インパクトKPIの設定、KPIモニタリング・分析、インパクト・レポーティング等々)も行う。

*アイキャッチ スキーム図 出典:東京都

【情報ソース】
ソーシャルインパクト投資ファンド運営事業者の決定について、2022年09月15日、東京都政策企画局

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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