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【運用】GPIF、国内インフラ資産に特化した運用受託機関にDBJアセットマネジメントを選定/国内インフラ特化型は初

2018.04.13 インフラファンド動向


 2018年04月10日、年金積立金管理運用独立行政法人(以下、「GPIF」)は国内インフラストラクチャーを中心とした特化型運用を実施する機関として「DBJアセットマネジメント株式会社」(以下、「DBJアセットマネジメント」)を選定したことを発表した。

 GPIFでは2017年04月よりオルタナティブ資産(PE(プライベート・エクイティ)、インフラストラクチャー、不動産など)への投資を実施するために、新しい運用機関を公募していた。従来からの投資対象である上場株式や債券等とは異なるリスク・リターン特性を持つオルタナティブ資産をポートフォリオに組み入れることで、分散投資によるリスクヘッジや安定したリターンを獲得するのが狙いだ。ポートフォリオ上での配分は資産全体の5%が上限となっている。

 オルタナティブ資産の運用にあたってはファンド・オブ・ファンズ型と基本としており、投資対象となるインフラは主に先進国のブラウンフィールド案件(安定稼働期に入った案件)であり、安定的なインカム獲得を軸とした運用戦略(インフラ・デット、コア、オポチュニスティック、バリュー・アッド)が求められている。

 今年に入り、インフラストラクチャー(グローバル・コア型運用)の運用受託機関が2つ選定されており、DBJアセットマネジメントは3つ目の運用機関となった。特筆すべきはこれまでの2つの機関とは異なり、国内インフラストラクチャーを中心とした特化型運用機関として選定されている点である。投資対象地域を国内を主とした範囲としたものはDBJアセットマネジメントが初。

〇GPIF「インフラストラクチャー:グローバル・コア型」の運用受託機関
 

選定発表日運用受託機関名
1/12ゲートキーパー:三井住友アセットマネジメント株式会社
ファンド・オブ・ファンズ・マネジャー:StepStone Infrastructure & Real Assets
2/27ゲートキーパー:野村アセットマネジメント株式会社
ファンド・オブ・ファンズ・マネジャー:Pantheon
4/10DBJアセットマネジメント株式会社(※国内インフラストラクチャーを中心とした特化型運用)

*アイキャッチ Photo by Joe Lewandowski on Unsplash

【情報ソース】
インフラストラクチャーの運用受託機関を選定しました、2018年04月10日、年金積立金管理運用独立行政法人
オルタナティブ資産の運用機関の公募について、年金積立金管理運用独立行政法人

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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