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【ファンド】シンガポール政府投資公社(GIC)、日本の再エネ市場に参入!/ゴールドマン系の再エネ企業JREに出資参加

2017.10.23 インフラファンド動向


 2017年10月20日、ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社(以下、「JRE」)とシンガポールのソブリン・ウェルス・ファンドであるシンガポール政府投資公社(GIC Private Limited、以下「GIC」)はGICの関連会社がJREの親会社であるジーエス・リニューアブル・ホールディングス合同会社(以下、「GSRH」)に資本参加したことを発表した。GICによる日本のインフラ・再生可能エネルギー分野への投資は初。 

 GICは1981年にシンガポール政府によって設立されたソブリン・ウェルス・ファンド。シンガポール国内の外貨準備金を運用しており、運用金額は1,000億米ドルを超す。長期での運用をベースにしており、株式・債券の他に、不動産やプライベート・エクイティ、インフラ投資も行っている。再生可能エネルギー分野への投資実績も豊富で、世界で6,000MWを超える。

 JREはゴールドマン・サックス・グループが運用するGS Infrastructure Partners Ⅱからの資金によって、GSRHが2012年8月に設立した。現在の資本金(資本準備金等を含む)は276億円。2013年12月には森トラストグループ代表の森章氏が率いるMAプラットフォームもGSRHへ資本参加している。今回のGICからの出資については金額が明らかにされていない。

 JREは日本国内における再生可能エネルギー発電事業の開発・建設・運営を事業目的としており、これまで太陽光や風力発電所を開発・運営してきた。現時点で、34発電所(太陽光発電所:32施設、風力発電所:2施設)を運営しており、発電出力は合計約210MW。開発途中の案件もあり、こちらは合計約170MW相当あるようだ。

 GICのインフラ投資部門の最高投資責任者(CIO)を務めるアン・エン・セン氏は「日本の再生可能エ ネルギー分野において、JRE のような経験豊富な経営陣を擁し、多様な電源を有する発電 事業者に出資できて大変嬉しく思います。本件共同出資者であるゴールドマン・サックスと ともに、持続的かつ安定的なリターンをもたらすよう、JRE の成長戦略を支援してまいり ます」と、述べている。

*アイキャッチ Photo by Igor Ovsyannykov on Unsplash

【情報ソース】
シンガポール政府投資公社が当社に資本参加(GIC Private Limited’s investment in JRE)(*PDFファイルが開きます、570KB)、2017年10月20日、ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社
GIC’s investment in Japan Renewable Energy Corporation、2017年10月20日、GIC

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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