【開発】INPEX、豪州北部準州沖合のCCS向け鉱区を落札

2022.08.28 事業参画・売買レポート


 2022年8月24日、株式会社INPEX(以下、「INPEX」)は同社子会社のINPEX Browse E&P Pty Ltd(以下、「IBEP社」)を通じて、豪州北部準州の沖合のGHGアセスメント鉱区をパートナー会社のTotal Energies CCS Australia社及びWoodside Energy社とともに落札したことを発表した。

 当該鉱区は豪州北部準州の北西沖合の水深約30~75mの海域にあり、温室効果ガスの地下貯留に適した地域とされているボナパルト堆積盆地に位置している。当該鉱区はCCS(Carbon Capture and Storage)向けの鉱区であり、3社から成るボナパルトCCS評価共同事業体が落札した。IBEP社は当該鉱区の53%権益を保有する形だINPEXは同社が操業するイクシスLNGプロジェクトにおいても当該鉱区の活用を想定している。

 当該鉱区は北部準州政府が構想するダーウィンCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage(二酸化炭素の分離回収・利用・貯留))ハブ(*)に資することも期待されている。今後INPEXはTotal Energies CCS Australia社及びWoodside Energy社とともに鉱区評価作業を進める。

(*)プレス記事より引用
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)が主体となり、北部準州政府および当社やその他の産業参加者と共同で開発を進めている低排出 CCUS ハブ構想。同ハブを通じて、北部準州が世界的な低排出エネルギー輸出のリーダーとして、新たな持続可能な産業の発展を促すことが期待される。

*アイキャッチ Photo by Harry Down on Unsplash 

【情報ソース】
オーストラリア 北部準州沖合GHGアセスメント鉱区(G-7-AP)の落札について(*PDFファイルが開きます、303KB)、2022年8月24日、株式会社INPEX

【関連記事】
【グリーン水素】大阪ガスやINPEXなど、豪州のグリーン水素ハブ構想のFSに参画
【出資】三井物産、英国のCO2回収・貯留事業に参画/Acorn CCS & Acorn Hydrogen
【参画】丸紅・Jパワー、豪州クイーンズランド州南東部のCO2回収・輸送・貯留実証事業に参画

, , , ,


デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
ISS-アイ・エス・エス

月別アーカイブ