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【実証】INPEX、新潟県柏崎市でガス生産・ブルー水素及びアンモニア製造・水素発電まで一貫実証

2022.11.20 トピック


 2022年11月15日、株式会社INPEX(以下、「INPEX」)は同社が保有する新潟県柏崎市東柏崎ガス田平井地区において、「ブルー水素・アンモニア製造・利用一貫実証試験」を行うことを発表した。

 当該実証試験は東柏崎ガス田平井地区に新たに施設を建設して、年間700トンの水素を製造することに加えて、製造した水素を利用したアンモニア製造及び水素発電を行うというものだ。INPEXが南長岡ガス田で生産する天然ガスを原料に水素及びアンモニア製造を行い、製造の過程で発生する二酸化炭素は、既にガス生産を終了した東柏崎ガス田平井地区の貯留槽へ圧入(CCUS)する計画となっている。天然ガスの使用から、ブルー水素・アンモニア製造、水素発電までを国内で一貫して実証する日本で初の試み。

 実証期間は2022年度下期から2025年度末まで。実証試験後は、新潟県内においてINPEXの天然ガス田や既存インフラを活用したブルー水素製造プラントを建設し、2030年頃までに商業化を目指す。加えて、実証試験の成果を活用して、国内や海外でもブルー水素・アンモニア及びCCS/CCUSプロジェクトの検討を進める方針だ。

 今回の実証試験のうち、水素・アンモニア製造及びCO2回収については、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募していた「燃料アンモニア利用・生産技術開発/ブルーアンモニア製造に係る技術開発」に採択されている。CO2の地中貯留の実施と評価については、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)との共同研究「天然ガス利用等における低炭素化を目的とした国内枯渇油ガス田を活用したCO2貯留可能量把握に関する実証試験」として実施される。

*アイキャッチ 出典:株式会社INPEX

【情報ソース】
新潟県柏崎市でのブルー水素・アンモニア製造・利用一貫実証試験の開始について(お知らせ)(*PDFファイルが開きます、419KB)、2022年11月15日、株式会社INPEX

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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