2024.03.16
【戦略】三菱重工など、水電解装置の米国スタートアップ企業に出資
2022.06.26 トピック
2022年6月23日、三菱重工業株式会社(以下、「三菱重工」)は同社の米国統括拠点である米国三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries America,Inc.)を通じて、競争力のあるグリーン水素の製造を目指す水電解装置企業エレクトリック・ハイドロジェン社(Electric Hydrogen Co.)に出資したことを発表した。
三菱重工の出資はエレクトリック・ハイドロジェン社の資金調達ラウンドシリーズBに対応したもので、エレクトリック・ハイドロジェン社は198百万米ドル(株式およびベンチャーデット)を調達した。三菱重工の他には、ブレークスルーエナジーベンチャーズ(Breakthrough Energy Ventures)、エクイノール(Equinor)、アマゾン(Amazon)、ハネウェル(Honeywell)、リオ・ティント(Rio Tinto)なども参加している。
エレクトリック・ハイドロジェン社は水をクリーンエネルギーで電気分解し、二酸化炭素を排出せずに水素を製造する水電解装置分野において、水素の均等化原価(LCOH(Levelized Cost of Hydrogen))を大幅に改善する可能性のある技術を開発している。今回調達した資金は同社の技術の商用化を加速させるために活用する方針で、産業およびインフラ向けの大容量大型グリーン水素装置の製造やパイロットプロジェクトを行う予定となっている。
*アイキャッチ Photo by Jong Marshes on Unsplash
【情報ソース】
・米国の水電解装置開発会社エレクトリック・ハイドロジェン社へ出資、2022年06月23日、三菱重工業株式会社
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