2024.12.04
【グリーン水素】住友商事とリオティント、豪州のアルミナ精製工場で水素の試験製造/豪州グラッドストン水素エコシステム構想
2021.08.26 トピック
2021年8月24日、住友商事株式会社(以下、「住友商事」)と金属・鉱物生産分野の多国籍企業であるリオティントはともに、リオティントのヤーワン・アルミナ精製工場において、水素の試験製造プラントを建設し、同工場での水素活用について検討するパートナーシップを締結したことを発表した。
住友商事は豪州クイーンズランド州のグラッドストンでグリーン水素製造プロジェクトを進めている。(*1)当該プロジェクトは同地域における水素エコシステムの構築を目指すものだが、リオティントの試験プラントから製造される水素は当該プロジェクトに向けて供給される予定だ。リオティントは先般、ヤーワンのアルミナ精製工場で使用する天然ガスを水素で代替する計画に関するフィージビリティー・スタディーの実施を発表しているが、当該計画の実施に沿ったものでもある。
(*1)
2021年3月19日に住友商事はGladstone Ports Corporation 、Gladstone Regional Council、Australian Gas Networks Limited、Central Queensland Universityとともに、当該プロジェクトについての共同検討について覚書を締結している。
住友商事は水素を将来の重要なエネルギーの一つと位置づけており、エネルギーの地域性と水素の特性を活かした地産地消型の水素事業、水素の大量製造・輸送/貯蔵・利用を推進する大型水素バリューチェーンの構築など、水素関連事業の開発を多角的に進める方針を持っている。2021年4月にはエネルギー・イノベーション・イニシアチブ(EII)を新設しており、豪州クイーンズランド州グラッドストンでのグリーン水素製造プロジェクトもEIIにおける新事業として進められている。
*アイキャッチ Photo by Brisbane Local Marketing on Unsplash
【情報ソース】
・リオティントと住友商事 オーストラリアのアルミナ精製工場での水素製造で協働、2021年08月24日、住友商事株式会社
・豪州グラッドストンにおける水素エコシステム創造に向けた共同検討を開始、2021年03月19日、住友商事株式会社
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