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【投資】ENECHANGE・JAPAN ENERGY ファンド、デジタルツイン技術に強みを持つベンチャー「アクセロス社」に出資

2022.05.11 インフラファンド動向


 2022年5月9日、ENECHANGE株式会社(以下、「ENECHANGE」)は運営する脱炭素テックファンド「Japan Energy Fund」(以下、「JEF」)を通じて、デジタルツイン技術に強みがあるAkselos SA.社(以下、「アクセロス社」)に出資したことを発表した。

 今回のJEFの出資はアクセロス社の資金調達ラウンドに対応したものだ。当該ラウンドでアクセロス社は1,650万米ドル(約20億円)を調達しており、JEFの他には、シンガポール本社の民間投資会社AT Capital、ドイツのエネルギー大手企業E.ONのベンチャーキャピタルFuture Energy Ventures、欧州のオイルメジャー・シェルのベンチャーキャピタルShell Venturesなどが参加している。

 アクセロス社は2012年に設立されたエンジニアリング・シミュレーション技術とデジタルツイン技術を開発するベンチャー企業だ。スイスと米国に本社をおき、欧州や米国、東南アジアなどで事業を展開している。同社のデジタルツイン技術はマサチューセッツ工科大学での15年に亘る研究と米国国防総省の資金援助によって開発されたアルゴリズムに特徴がある。同社のサービスやデジタルツイン技術の活用を通じて、エネルギーインフラなどの重要な大型資産に対する常時モニタリングや設計の最適化、運用コストの削減などが可能となっている。

 ENECHANGEはアクセロス社のデジタルツイン技術を国内の洋上風力発電分野に適用することで、洋上風力発電の大幅な普及や、風車の設計を改善しエネルギーの平準化コストを押し下げる可能性があると判断した。今後は、日本市場におけるアクセロス社の展開を支援する方針。

*アイキャッチ アクセロスのデジタルツイン技術のイメージ図 出典:ENECHANGE株式会社

【情報ソース】
洋上風力のデジタルツイン技術を有するスイス本社のベンチャー企業「アクセロス」へ脱炭素テックファンドを通じて出資、2022年05月09日、ENECHANGE株式会社
AKSELOS CLOSES $16.5M FUNDING ROUND FROM INVESTORS INCLUDING AT CAPITAL TO ACCELERATE GLOBAL GROWTH、9th May 2022, Lausanne, Switzerland、AKSELOS

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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