• Home
  • トピック
  • 【テクノロジー】東京電力リニューアブルパワーなど12社、浮体式洋上風力向けの高電圧ダイナミックケーブルや浮体式洋上変電所を共同開発

【テクノロジー】東京電力リニューアブルパワーなど12社、浮体式洋上風力向けの高電圧ダイナミックケーブルや浮体式洋上変電所を共同開発

2022.02.01 トピック


 2022年1月21日、東京電力リニューアブルパワー株式会社(以下、「東京電力リニューアブルパワー」)、東北電力株式会社、北陸電力株式会社、電源開発株式会社、中部電力株式会社、関西電力株式会社、四国電力株式会社、九電みらいエナジー株式会社、住友電気工業株式会社、古河電気工業株式会社、東芝エネルギーシステムズ株式会社、三菱電機株式会社の12社は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が公募した「グリーンイノベーション基金事業/洋上風力発電の低コスト化プロジェクト」の洋上風力関連電気システム技術開発事業に、「低コスト浮体式洋上風力発電システムの共通要素技術開発」を共同で提案し、採択されたことを発表した。幹事会社は東京電力リニューアブルパワーが務める。

(事業の開発体制 出典:東京電力リニューアブルパワー株式会社)

 当該事業は技術開発メーカーと電力会社が協議会を設立し、浮体式洋上風力発電システムにおいて共通課題となる「高電圧ダイナミックケーブル」および「浮体式洋上変電所/変換所」等を対象に技術開発を行うというものだ。技術開発メーカーは将来の市場ニーズを見据えた技術開発、電力会社は浮体式洋上風力発電システムの技術仕様の検討や要素技術の評価を行うことで、協力して効率的な技術開発を推進する。当該事業の期間は2022年3月~2025年3月までの3年の予定だ。

 高電圧ダイナミックケーブルは波や風により動揺する浮体の動きに合わせて追随する電力ケーブルで、浮体式洋上変電所/変換所は浮体式洋上風力発電で発電した電力を効率よく陸上へ送電する際に必要となる変電設備だ。前者は古河電気工業株式会社と住友電気工業株式会社が、後者は東芝エネルギーシステムズ株式会社と三菱電機株式会社が中心となり技術開発を進める。

(事業で対象となっている要素技術分野 出典:東京電力リニューアブルパワー株式会社)

 着床式洋上風力発電施設の適用水深は概ね50m以浅であるが、浮体式洋上風力発電設備の適用水深は50m以深とされている。日本近海を含め、水深の深い海域における洋上風力発電事業においては、高電圧ダイナミックケーブルや浮体式洋上変電所/変換所は強みを大きく発揮する。しかし、浮体式構造物には流体力荷重や構造物の浮力による垂直保持力、波や風に誘発される水平力等、さまざまな外力がかかることが海上特有の課題としてある。

*アイキャッチ 出典:東京電力リニューアブルパワー株式会社

【情報ソース】
NEDO「グリーンイノベーション基金事業(洋上風力発電の低コスト化プロジェクト)」に採択~浮体式の共通技術課題解決に向けた電力会社と技術開発メーカーの共同開発~、2022年1月21日、東京電力リニューアブルパワー株式会社(*東北電力株式会社、北陸電力株式会社、電源開発株式会社、中部電力株式会社、関西電力株式会社、四国電力株式会社、九電みらいエナジー株式会社、住友電気工業株式会社、古河電気工業株式会社、東芝エネルギーシステムズ株式会社、三菱電機株式会社との共同リリース)

【関連記事】
【開発】丸紅、スコットランド東海岸沖の浮体式洋上風力プロジェクト(2.6GW)を落札
【戦略】関西電力とRWE Renewables、国内浮体式洋上風力の実現可能性について共同検討
【テクノロジー】日立ABBパワーグリッド、浮体式洋上風力向け変圧器の提供開始

, , , , , ,


デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
ISS-アイ・エス・エス

月別アーカイブ