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【ファンド】LOOOPとENECHANGE、「JAPAN ENERGYファンド」を設立/新興国再エネとエネルギーテックベンチャーへ投資

2020.04.26 インフラファンド動向


 2020年4月21日、株式会社LOOOP(以下、「LOOOP」)とENECHANGE株式会社(以下、「ENECHANGE」)はともに、海外特化型の脱炭素エネルギーファンド「JAPAN ENERGYファンド」 を設立したことを発表した。

(スキーム図 出典:株式会社LOOOP)

 当該ファンドの名称は『Japan Energy Capital 1号ファンド(英名:Japan Energy Capital 1 L.P.)』。2019年12月6日がファンド組成日となっており、運用期間は2029年12月まで。ファンドの運営はLOOOPとENECHANEが設立したJapan Energy Capital合同会社が行う。第一号ファンドは100百万米ドル(110億円規模)での事業展開となる予定で、大和エナジー・インフラ株式会社と北陸電力株式会社が有限責任組合員として出資参画する。今後は脱炭素・ESG投資に関心の高い国内外の投資家を募集し、投資規模総額約1,000億円を目指す方針だ。

 当該ファンドの投資対象は2つ、新興諸国で稼働中の再生可能エネルギー発電所と欧米諸国のエネルギーテックベンチャー企業だ。ベンチャー企業への投資はENECHANGEグループが運営するJapan Energy Challengeと連携して進める。

(トルコにおける投資案件 出典:株式会社LOOOP)

 第一号投資案件はトルコ共和国デニズリ県で稼働中の太陽光発電所。約10百万米ドル出資し、共同運営権を取得する。当該発電所は2018年5月から稼働しており、出力は13.514MW。年間電力供給量は22.5GWhあり、トルコ国民約8,000世帯相当の電力量を発電する。発電した電力はトルコの固定価格取引制度に基づき、10年間に亘って13.3セント/kWhで発電所所在地域の配電会社に売電する。今後もトルコやヨルダンで投資を積極的に進める方針だ。

*アイキャッチ 出典:株式会社LOOOP

【情報ソース】
JAPAN ENERGYファンド設立のお知らせ、2020年04月21日、株式会社LOOOP(ENECHANGE株式会社、大和エナジー・インフラ株式会社、北陸電力株式会社との共同リリース)
ENECHANGE、LOOOPが、海外特化型の脱炭素エネルギーファンド「JAPAN ENERGYファンド」を設立し1,000億円規模の投資を目指す、2020年04月21日、ENECHANGE株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
ISS-アイ・エス・エス

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