【投資】マーキュリアHLD、台湾の太陽光発電事業に10億円投資

2022.02.20 インフラファンド動向


 2022年2月16日、株式会社マーキュリアホールディングス(以下、「マーキュリアHLD」)は日本の企業や投資家に対して、海外の再生可能エネルギープロジェクトへの投資機会を提供する事業を始めることを発表した。

 当該事業の第一弾として、シンガポールの資産運用会社であるMaiora Asset Management Pte Ltd(以下、「Maiora」)と協業し、台湾のメガソーラー開発事業に参画する。まずはMaioraが運営する台湾のメガソーラー開発会社に10億円相当の投資を行う。その後、事業進捗に応じて日本の企業や投資家に対して投資機会を拡げる方針だ。

 Maioraは台湾現地において約30名のスタッフを擁しており、既にパネル出力で約400MW、総事業費で約900億円規模の開発案件に取り組んでいる。条件交渉中の候補プロジェクトを含めると、最大でパネル出力約750MW、総事業費1,700億円の規模のメガソーラーとなる見込みを持っており、約100MW相当分については今後1年間での工事着工を予定している。

 台湾は太陽光発電容量の導入目標として、2020年までに6.5GW、2025年までに20GWと設定しているが、2020年の実績値は5.8GWに留まっている。導入目標の達成に向けて、台湾では今後メガソーラー開発事業への資金需要が大きくなるとマーキュリアHLDはみており、先行するMaioraと組むことで高い収益が期待できるものと判断した。

(台湾における太陽光発電設備導入に係る今後の計画 出典:株式会社マーキュリアホールディングス)

*アイキャッチ Photo by Frolda on Unsplash 

【情報ソース】
台湾メガソーラー開発事業に対する投資のお知らせ(*PDFファイルが開きます、241KB)、2022年2月16日、株式会社マーキュリアホールディングス

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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