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【投資】伊藤忠商事と東京センチュリー、大型クリーン水素インフラ投資ファンドの株式取得/最大2千万ユーロを出資予定

2022.03.27 インフラファンド動向


 2022年3月25日、伊藤忠商事株式会社(以下、「伊藤忠商事」)は伊藤忠商事が100%保有する特別目的会社(以下、「当該SPC」)を通じて、世界初の大型クリーン水素インフラ投資ファンド『Clean H2 Infra Fund.S.L.P』の株式を取得したことを発表した。

 伊藤忠商事は東京センチュリー株式会社(以下、「東京センチュリー」)との間で、当該SPCの第三者割当増資について合意しており、当該SPCの増資実行後は伊藤忠商事と東京センチュリーは共同で当該ファンドの株式を保有する形となっている。(増資実行後の出資比率は伊藤忠商事:50%、東京センチュリー:50%)当該SPCは最大で2千万ユーロの出資を行う予定だ。

 当該ファンドは2021年10月に、ガス国際メジャーのエア・リキード、総合エネルギー企業のTotal Energies、インフラ運営・建設で世界第3位のVINCIが主導して設立されている。当該ファンドにはロッテ化学やBaker Hughesなど、エネルギーやインフラ、水素技術、保険・金融等のグローバル企業が参加しており、既に10億ユーロ超を調達済みだ。日本からは株式会社国際協力銀行がアンカー投資家として最大1億ユーロの出資を予定している。ファンドの運用は欧州最大規模の民間投資会社Ardian、クリーン水素への投資に特化した投資管理会社Five Hydrogenの合弁会社Hy24の2社がゼネラルパートナーとして行う。

 当該ファンドの投資対象は水素バリューチェーンの中でも早期の事業化が期待できるクリーン水素製造事業や水素ステーション等の水素インフラプロジェクトとなっている。

*アイキャッチ 出典:伊藤忠商事株式会社

【情報ソース】
世界初の大型クリーン水素インフラ投資ファンド「Clean H2 Infra Fund」への出資について 水素バリューチェーンの構築を通じた脱炭素社会の実現に向けて、2022年3月25日、伊藤忠商事株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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