【開発】双日・大阪ガス・Looop、ベトナムで屋根置き太陽光発電事業を始動

2021.10.23 事業参画・売買レポート


 2021年10月22日、双日株式会社(以下、「双日」)は大阪ガス株式会社(以下、「大阪ガス」)との共同出資会社Sojitz Osaka Gas energy Company Ltd.(以下、「SOGEC」)(*)と株式会社Looop(以下、「Looop」)が合弁会社SOL Energy Company Limited(以下、「SOL Energy」)を設立し、ベトナム社会主義共和国(以下、「ベトナム」において屋根置き太陽光発電事業を行うことを発表した。

(*)SOGECの出資比率は双日が51%、大阪ガスが49%。

(当該事業の概要 出典:双日株式会社) 

 まずは双日が運営するベトナム南部ドンナイ省のロンドウック工業団地において、企業が保有する建物の屋根に1万kWを超える太陽光発電を設置する。設置する太陽光パネルなどの設備はSOL Energyが資産として保有するスキームだ。導入企業はSOL Energyとの電力購入契約締結を経て、当該太陽光発電設備で発電した電力を使用でき、余剰電力は工業団地の運営会社にも供給される。太陽光発電設備導入によるCO2の年間削減量は、工業団地全体で約5,800tCO2を見込んでいる。

 ロンドウック工業団地での屋根置き太陽光発電設備(9,800kW分)については、環境省「令和3年度 二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」に採択されており、当該事業による補助を受けて進められる(事業名「工業団地への9.8MW 屋根置き太陽光発電システムの導入」、代表事業者:大阪ガス株式会社)。ロンドウック工業団地での取組後は当該団地外にも取り組みを拡大させる予定となっている。

 SOL Energyの株主はSOGEC(70%)とLooop(30%)だ。ベトナムは2020年7月に、2030年までの二国間クレジット制度を含む国際支援を加えた温室効果ガス削減目標を27%(2014年比)に上方修正している。ベトナム国内での再エネ電力の需要の高まりを背景に、双日、Daigasグループ、SOGEC、Looopは屋根置き太陽光発電事業を積極的に進める方針だ。

*アイキャッチ 出典:双日株式会社

【情報ソース】
ベトナムにおける屋根置き太陽光発電事業への参画について、2021年10月22日、双日株式会社(*大阪ガス株式会社、Sojitz Osaka Gas Energy Company Ltd.、株式会社Looopとの共同リリース)

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