【稼働】GFや京セラなど、鹿児島県鹿屋市の太陽光発電所が営業運転開始/出力は九州最大級の約100MW

2020.05.09 事業参画・売買レポート


 2020年4月28日、京セラ株式会社(以下、「京セラ」)、株式会社GF(以下、「GF」)、株式会社九電工(以下、「九電工」)、東京センチュリー株式会社の4社は、共同で開発を進めてきた鹿児島県鹿屋市の「鹿屋大崎ソーラーヒルズ太陽光発電所」が今春より営業運転開始したことを発表した。2014年1月より事業検討が開始され、2017年4月3日に工事着工、約3年の工期を経て、2020年3月10日に商業運転開始となった。

(鹿屋大崎ソーラーヒルズ太陽光発電所 出典:京セラ株式会社)

 当該太陽光発電所は鹿児島県鹿屋市と曽於郡大崎町にまたがっている。30年以上前にゴルフ場建設計画が中止された土地を活用し、造成工事を極力行わないことで環境調和型の太陽光発電所となっている。京セラ製の太陽電池モジュール35万6,928枚が使用され、出力規模は約100MW。年間予想発電量は約117,000MWh、一般家庭の使用電力量に換算すると約39,300世帯相当となる。発電された電力は九州電力株式会社に売電する。総投資額は約400億円。

 事業会社は鹿屋大崎ソーラーヒルズ合同会社。株主はGF(72.7%)、京セラ(9.1%)、九電工(9.1%)、東京センチュリー(9.1%)。(*カッコ内の数字は出資比率)

 設計・施工および施設の維持管理は九電工とGFの共同事業体が行っている。工事では樹木伐採用に開発されたスイス製の特殊重機スパイダーマシンや斜面地用架台を導入し、建設コストを大きく削減した。ファイナンス面では東京センチュリーが担当し、同社と株式会社福岡銀行が共同でアレンジを行い、地方金融機関17行が参加するシンジケートローン(プロジェクトファイナンス)が組成されている。

*アイキャッチ 出典:京セラ株式会社

【情報ソース】
鹿児島県鹿屋市と大崎町にまたがる土地での環境調和型九州最大級「鹿屋大崎ソーラーヒルズ太陽光発電所」の営業運転開始について、2020年04月28日、京セラ株式会社(株式会社GF、株式会社九電工、東京センチュリー株式会社との共同リリース)
鹿屋大崎ソーラーヒルズ完成 売電開始、2020年4月28日、株式会社GF

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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