【参画】中国電力・JBIC、フィジー共和国唯一の電力会社Energy Fiji Limitedに出資

2021.03.27 事業参画・売買レポート


 2021年03月26日、中国電力株式会社(以下、「中国電力」)と株式会社国際協力銀行(以下、「JBIC」)は共同でフィジー共和国の電力会社であるEnergy Fiji Limited(以下、「EFL社」)へ出資参画することを発表した。

(Energy Fiji Limitedへの出資参画体制 出典:中国電力株式会社)

 すでにEFL社へ44%出資する株主間契約をフィジー政府と締結しており、中国電力がシンガポールに新たに設立した中間持株会社を通じてEFL社へ出資する。EFL社の出資比率はフィジー政府が51%、中国電力とJBICが44%、一般投資家が5%となっている。

 EFL社はフィジーにおいて発電・送配電・小売事業を一貫して担う唯一の電力会社だ。同社にはフィジー政府が過半を出資している。同国政府の「National Development Plan」では2036年までに再生可能エネルギー比率を100%まで引き上げる目標を掲げており、EFL社は水力や太陽光等の再生可能エネルギーの導入拡大を目指して電源開発を積極的に進める方針である。

 EFL社の所有する発電設備は内燃力が10か所(18.1万kW)、水力が6か所(13.8万kW)、風力が1か所(1.0万kW)ある。ビチレブ島、オバラウ島、バヌアレブ島、タベウニ島の4島で主に電力供給を行っており、年間の販売電力量は9.5億kWh。

*アイキャッチ Photo by Prem Kurumpanai on Unsplash  

【情報ソース】
フィジー共和国Energy Fiji Limitedへの出資参画について、2021年03月26日、中国電力株式会社
フィジー共和国法人Energy Fiji Limitedに対する出資 日本企業の海外事業展開を支援、2021年3月26日、株式会社国際協力銀行

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