【開発】Jパワー、さらきとまないウインドファームをリプレース/既設風車9基から大型風車4基へ更新

2021.08.01 事業参画・売買レポート


 2021年7月27日、電源開発株式会社(以下、「Jパワー」)は100%出資子会社の株式会社ジェイウインドが北海道稚内市にある「さらきとまないウインドファーム」の更新工事を開始したことを発表した。

(現さらきとまないウインドファームの現況写真 出典:電源開発株式会社)

 さらきとまないウインドファームは2001年12月に稼働開始しており、20年近い営業運転を通じた設備の高経年化を踏まえ更新工事が行われることとなった。更新工事は現在9基ある風車(単機出力:1,650kW)を国内最大級の風車(単機出力:4,300kW、シーメンスガメサ製)4基に建て替えるというもの。新型の大型風車を導入することで性能向上を図る。

 更新工事は既に始まっているものの、2022年2月までは既存風車での運転を続け、新しい風車での営業運転は2024年1月の開始となる予定だ。リプレース後は現さらきとまないウインドファームの出力14,850kWを超えないように制御運転を実施する。

 Jパワーグループはこれまで「島牧ウインドファーム」(2022年稼働予定)や「苫前ウィンビラ発電所」(2022年度稼働予定)で更新工事を進めており、さらきとまないウインドファームは3地点目の更新発電所になる。既設地点の価値を向上させる方針に沿って、今後も高経年化が進んだ風力発電設備は順次更新する考えだ。

*アイキャッチ 出典:電源開発株式会社

【情報ソース】
さらきとまないウインドファームの更新工事を開始しました~Jパワーグループ国内風力3地点目の更新~、2021年7月27日、電源開発株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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