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【海外】三菱重工・三菱パワー、フィリピンの地熱発電所にORC技術導入へ/排熱水を活かして発電(29MW級)

2021.02.14 トピック


 2021年2月3日、三菱重工業株式会社(以下、「三菱重工」)は同社グループでイタリア籍のターボデン社と三菱パワー株式会社(以下、「三菱パワー」)が世界最大の地熱発電設備容量を誇るフィリピンのEnergy Development Corporation(以下、「EDC社」)から新規バイナリー発電設備の新設工事を受注したことを発表した。

 EDC社が同国ルソン島南部で運転するパラヤン地熱発電所に29MW級の新規バイナリー発電設備を新設する。ターボデン社が発電システム一式を納入、三菱パワーが現地対応を行い支援する。完成・運転開始は2022年末となる予定だ。

 新たに行う工事ではEDC社傘下のBac-Man Geothermal Inc.(以下、「BGI社」)が保有する12万kW級の既設フラッシュ式地熱発電設備に、ターボデン社独自の29MW(2万9,000kW)級有機ランキンサイクル(Organic Rankine Cycle、以下「ORC技術」)システムによる新規バイナリー地熱発電装置(*)を追加する。ORC技術を導入することで、これまで還元井に戻されるだけだった排熱水(Brine)を有効な熱源として活用して発電できる形にする。追加掘削は不要であることから、他の既設地熱発電所にも導入しやすく、フィリピンをはじめとする地熱開発が進む国や地域では即応性の高いカーボンニュートラル電源としての活用も可能だ。

(*)三菱重工業株式会社のプレス記事より引用
ターボデン社のバイナリー発電装置は、フロン系や炭化水素系など低い沸点で気化する有機系材料を沸騰媒体として稼働させるORCタービンを主機として構成されており、バイオマスや工場排熱、地熱など比較的低い温度の熱を活用することができます。最大4万kW級の発電が可能で、燃料産出地域以外もしくは水資源に恵まれない内陸部・砂漠地帯・島々でも容易に導入でき、天候などに左右されにくい安定した発電ができます。

 当該事業は令和2年度「二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」に採択されている。今回導入する29MW級バイナリー発電によって、CO2排出削減量は年間約7万2,200tが見込まれている。

*アイキャッチ フォトクリス・サンチェスUnsplash

【情報ソース】
フィリピン/パラヤン地熱発電所における29MWバイナリー発電プロジェクトを受注 伊ターボデン社が発電システム一式を納入、三菱パワーが現地対応で支援、2021年02月03日、三菱重工業株式会社(*三菱パワー株式会社との共同リリース)

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