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【技術】三井住友建設、蘭Mammoet社と風力発電用200m級タワー構造と架設機械を共同開発

2021.01.17 トピック


 2021年1月8日、三井住友建設株式会社(以下、「三井住友建設」)はオランダのMammoet社とともに、風力発電用の200m級タワーとその架設機械の共同開発に着手したことを発表した。

(架設作業ステップ 出典:三井住友建設株式会社)

 これまでは大型クレーンの施工を前提としており、風力発電設備のタワーは100m前後のものが主力であったが、再生可能エネルギーの需要の高まりを受け、発電機(発電出力)の大型化にも対応できる200m級のタワー構造とその架設機械の共同開発を行う。

 200m級タワーは従来の鋼製では剛性が不足することから、コンクリート、或いは鋼とコンクリートのハイブリッド構造を念頭にしたものとなる予定。架設機械は既存のクレーンでは重量物であるナセルや長尺のブレードの架設が困難であることから、三井住友建設の特許であるセルフクライミング工法に対応した架設機械を開発する。三井住友建設がタワー構造を、Mammoet社はその架設機械の開発を進める。

 この工法は通常のクレーンで架設できる初期の段階でナセルやブレードを取り付け、そのまま建設を進めることが特徴だ。タワー部材も架設機械で吊り上げながら組立を進める。従来の工法と異なり、大型クレーンを使用しないため施工費を抑えることが可能になる。

 三井住友建設はこの工法が日本を含む世界中の陸上および洋上風力発電市場のニーズに応えるものと考えており、既存の陸上風力発電のリニューアルへの適用も見込んでいる。将来的には欧州基準に詳しい設計コンサルタントとも協働する予定で、新工法を強みに風力発電事業への参入も視野に入れる考え。

*アイキャッチ 出典:三井住友建設株式会社

【情報ソース】
風力発電用200m級タワーと架設用機械の共同開発に着手ー発電機の大型化で高まる再生可能エネルギーの需要に対応ー、2021年01月08日、三井住友建設株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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