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【稼働】九電みらいエナジーなど、長野県塩尻市の木質バイオマス発電所が営業運転を開始/ソヤノウッドパワー発電所

2020.10.25 事業参画・売買レポート


 2020年10月15日、九電みらいエナジー株式会社(以下、「九電みらいエナジー」)は同社が出資参画しているソヤノウッドパワー㈱が建設を進めていたバイオマス発電所「ソヤノウッドパワー発電所」の営業運転開始を発表した。

(発電所の外観 出典:九電みらいエナジー株式会社)

 当該発電所は長野県塩尻市の約2haの敷地に建設された発電端出力14,500kWのバイオマス発電所だ。木質バイオマス発電所としては長野県内最大規模のものになる。2018年11月に着工し、予定通り2020年10月に商業運転を開始した。年間の予想発電電力量は約95百万kWh、一般家庭の使用電力量に換算すると約3万2千世帯相当になる。燃料にはこれまで山林に残置されてきた間伐材等の未利用材や木材加工施設から発生する製材端材を年間で約14万トン使用する。

 当該発電所の事業会社はソヤノウッドパワー㈱。普通株主として征矢野建材株式会社(22%)、九電みらいエナジー(20.4%)、株式会社九電工(15.7%)、北野建設株式会社(5.2%)、優先株主として一般社団法人グリーンファイナンス推進機構(26.2%)、八十二キャピタル株式会社(10.5%)が参画している。(*カッコ内の数字は事業会社への出資比率

 当該発電事業は信州F-POWERプロジェクトの一環として進められていたもの。信州F-POWERプロジェクトは平成24年より長野県や塩尻市、征矢野建材株式会社、東京大学及び信州大学などが産学連携の形で進めている総合的な森林バイオマス資源活用事業だ。長野県内最大規模の集中型木材加工施設と木質バイオマス発電施設の整備・運営が主軸となり、林業再生や循環型社会の形成、地域の活性化を目指すものとなっている。

(信州F-POWERプロジェクトが目指す木材需給構造 出典:信州しおじり木質バイオマス推進協議会)

*アイキャッチ 出典:九電みらいエナジー株式会社

【情報ソース】
ソヤノウッドパワー発電所の営業運転開始について、2020年10月15日、九電みらいエナジー株式会社

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