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【インフラマネジメント】富士フイルム、画像解析でひび割れを自動検出するクラウドサービス「ひびみっけ」を提供開始/医療用画像診断技術を社会インフラへ適用

2018.04.04 トピック


 2018年03月28日、富士フイルム株式会社(以下、「富士フイルム」)はコンクリートに生じた幅0.1mm以上のひび割れを自動検出する『社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」』の提供開始を発表した。提供開始日は04月03日。

 当該サービスはAIを活用した画像解析により、橋梁やトンネルなどのコンクリート構造物に入った幅0.1mm以上のひび割れを自動検出するクラウドサービスである。ひび割れの検出のほかに、サーバーにアップロードされた画像の合成やひび割れ検出結果のCADデータの作成まで自動で行うことができる。事前にガイドとなる格間などの寸法を入力すれば、ひび割れ毎に長さと幅も試算する。補修計画において、補修箇所の数量を拾う際には大変便利な機能と言えそうだ。

 利用の仕方は、点検現場等で撮影したコンクリート表面の画像データをサーバーにアップロードするだけだ。撮影に使用するデジタルカメラの機種は指定されていないが、撮影範囲については注意が必要で、富士フイルムの推奨する撮影範囲は「画素数×0.3mm」となっている。6000×4500画素の条件で撮影するなら、撮影範囲は1.8×1.35mとなる。

 利用料金は従量課金制が採用されており、利用枚数に応じて料金は決まるようだ。なお、画像をサーバーにアップロードするためのソフトウェアは無料で提供されている。

(画像の合成、ひび割れ検出画面 出典:富士フイルム株式会社)

(CADデータ作成画面 出典:富士フイルム株式会社)

 富士フイルムでは「ひびみっけ」により従来の人手による点検業務に比べて作業時間は半減させることが可能と見込んでおり、今後も社会インフラ点検市場に参入し、非破壊検査事業をさらに拡大させるとしている。 同社はこれまで医療用画像診断技術を活用して、航空機エンジンの部品、石油・ガスのプラントやパイプラインなどの工業検査分野で非破壊検査事業を展開している。「ひびみっけ」の開発にも同画像解析技術が利用されている。

*アイキャッチ 出典:富士フィルム株式会社

 

【情報ソース】
AIを活用した画像解析で橋梁などに生じた幅0.1mm以上のひび割れを自動検出し、点検作業時間を半減!社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」提供開始、2018年03月28日、富士フィルム株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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