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【インフラマネジメント】日本ユニシス、斜面の水路設備監視の実証実験/「斜面状態モニタリングサービス」の設備保全への適用性を検証する

2018.02.14 トピック


 2018年02月07日、日本ユニシス株式会社(以下、「日本ユニシス」)は東京発電株式会社(以下、「東京発電」)が保有する仁科川第三発電所で同社の「斜面状態モニタリングサービス」を導入し、水路設備周辺の斜面状態変化が水路設備にもたらす影響を監視する実証実験を行うことを発表した。

(斜面状態モニタリングサービス概要図 出典:日本ユニシス株式会社)

 当該実証実験は、東京発電が保有する仁科川第三発電所の水圧管路周辺の急斜面に各種センサーを配置し、斜面の状態変化のデータを一定期間採取の上、監視システムとしての有効性や設備保全への適用性を評価するために行うもの。

 センサーで採取する主なデータは、「傾斜(3軸加速度センサー)」「土中振動」「温度・湿度・気圧」「雨量」「映像データ(カメラ画像)」など。これらの採取データをクラウドにあるIoTビジネスプラットフォームに送信し、採取データを分析する。サービス利用者はPCなどのweb画面を通じて斜面の状態を確認することができ、これらの情報を基にした避難行動や対策を検討することが可能となる。

 日本ユニシスは2015年から国立開発研究法人「防災科学技術研究所」と斜面状態モニタリングに関する共同研究に取り組んでいる。これまで熊本県阿蘇郡西原村や静岡県伊東市の斜面環境に同センサーを設置し、斜面状態傾向分析のアルゴリズム研究やセンサーのデータ収集精度検証を経て、同社にとって初めてとなる電力設備保全事業環境における実証実験に至っている。今回の実績を基に、サービスの改善や活用フィールドの拡大を図りたい考えだ。

*アイキャッチ 出典:日本ユニシス株式会社

【情報ソース】
東京発電仁科川第三発電所で水路設備監視の実証実験を開始~「斜面状態モニタリングサービス」を提供、水力発電所の設備保全高度化を実現~、2018年02月07日、日本ユニシス株式会社
日本ユニシスグループの「IoTビジネスプラットフォーム」、日本ユニシス株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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