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【技術】日立パワーソリューションズ、陸上風力発電設備の解体技術「転倒工法」を実装

2022.07.20 トピック


 2022年7月20日、株式会社日立パワーソリューションズ(以下、「日立パワーソリューションズ」)はベステラ株式会社(以下、「ベステラ」)と、国内陸上風力発電設備の解体工事事業を対象に、ベステラが保有する「発電用風車設備解体に関する特許技術」の実施許諾契約を締結したことを発表した。

 当該技術は風力発電設備の羽根(ブレード)を撤去し、その後タワー部の根本を切断し、予め盛土した場所に転倒させるというものだ。転倒方向を確実に制御できるため安全性が高く、従来工法で必要であった大型クレーン関連の費用(回送費や組立費等)を削減することができる。盛土によって、地盤面への衝撃緩和や振動・騒音の抑制も可能だ。

 今後、日立パワーソリューションズとベステラは風力発電設備の解体工事事業において、協力体制を強化することに加えて、ベステラの設備解体技術と日立パワーソリューションズの風力発電設備の建設・保守に関するノウハウ等を組み合わせ、今後増加が予想される風力発電設備のリプレースにおける競争力を強化し、受注拡大につなげたい考えだ。

 風力発電設備の耐久年数の目安は約20年と言われている。2000年代初頭に建設された国内の陸上風力発電設備を中心に老朽化が進み、保守コストの増加や発電効率の低下が発生するため、今後、風力発電設備のリプレース需要が増加すると見込まれている。

 ベステラは電力、製鉄、石油精製、石油化学などの大規模なプラント設備の解体に特化した工事会社。全国各地で多数の工事実績があり、独自の解体技術や解体特許工法も複数保有している。

*アイキャッチ 出典:株式会社日立パワーソシューションズ

【情報ソース】
日立パワーソリューションズがベステラと国内陸上風力発電設備の解体特許技術に関する実施許諾契約を締結、2022年7月20日、株式会社日立パワーソリューションズ

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