【開発】永野商店・西松建設、熊本県熊本市でバイオガス熱電併給事業　総事業費39.1億円

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　2023年12月8日、西松建設株式会社（以下、「西松建設」）は株式会社永野商店（以下、「永野商店」）とともに設立したエヌエナジー株式会社（以下、「エヌエナジー」）を通して、食品・飲料廃棄物のメタン発酵技術による「バイオガス発電事業」に参入することを発表した。

　当該事業は主に熊本県内の食品工場や大手スーパーマーケット、百貨店、ホテル等から収集した食品・飲料廃棄物を主原料とするメタン発酵バイオガス熱電併給事業だ。総事業費は39.1億円。「食品系廃棄物」をメタンガス化し発電、熱利用に活用することで、地域におけるごみ処理問題の解決や環境負荷の少ない循環型社会の構築を目指す。

　施設は永野商店西部事業所隣接地（熊本県熊本市西区谷尾崎町）に建設する予定で、施設名称は熊本西部バイオガス発電所。発電出力は644kW、廃棄物の処理能力は日量120t（食品残滓50t、廃酸50t、グリストラップ汚泥20t）となる計画。発電した電力は固定価格買取制度に基づき売電する。商業運転開始は2025年7月の予定となっている。

　事業会社はエヌエナジー株式会社。普通株式として永野商店（66.7%）と西松建設（33.3%）が出資している（*カッコ内の数字％は出資比率。）。優先株式として一般社団法人グリーンファイナンス推進機構、肥銀地域共創投資事業有限責任組合（*）、株式会社鶴屋百貨店（予定）、株式会社ヒライホールディングス（予定）も出資する。株式会社肥後銀行はプロジェクトファイナンスを活用したサステナビリティ・リンク・ローンを組成し、エヌエナジーに26億5千万円を発電所建設資金として融資している。

（*）肥銀地域共創投資事業有限責任組合は株式会社肥後銀行、肥銀キャピタル株式会社、ルネッサンスキャピタル株式会社が共同で設立したファンド。愛称は肥銀地域共創ファンド。

*アイキャッチ　UnsplashのTomo Uedaが撮影した写真

【情報ソース】
・バイオガス発電事業への参入、2023年12月08日、西松建設株式会社

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