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【戦略】日立造船、ドイツのバイオガス会社2社を買収/湿式メタンガス発酵でも一気通貫体制を構築

2021.07.18 トピック


 2021年7月13日、日立造船株式会社(以下、「日立造船」)は同社100%子会社のHitachi Zosen Inova AG(以下、「HZI」)がドイツのViessmann Industriesysteme GmbH(以下、「Eder社」)から同社傘下のバイオガス事業会社2社を取得することを発表した。

 買収する2社はEder社傘下のSchmack Groupでバイオガス事業を手がけるSchmack Biogas Service GmbH(以下、「SBS社」)およびmicrobEnergy GmbH(以下、「ME社」)だ。Schmack Groupはドイツを中心に主に湿式メタン発酵技術のバイオガス事業を展開しているが、その中でSBS社はメンテナンス事業、ME社は研究開発を手掛けている。

 HZIは乾式メタン発酵技術「Kompogas(コンポガス)」を保有しており、ドイツ、スイス、イタリア、北米など約100施設の建設や運営を行っている。今回2社を買収することで、乾式と湿式の両バイオガス技術の研究開発から設計・運営・メンテナンスまでを一貫して行うことが可能になる。

乾式メタン発酵槽湿式メタン発酵槽
メリット・排水処理量が少ない(湿式と比較)
・機械選別を導入することで、生ごみの分別収集を実施していない自治体でも利用可
・ガス発生量が多い(湿式と比較)
・設備費用が少ない(乾式と比較)
・稼動実績が多い
・規模・処理量のバリエーションが豊富(敷地面接の省スペースが可能、堅型も可能)
・残渣が少ない(下水処理場と連携させた場合)
処理量・1槽あたり25~35t/dの処理量・1槽あたり4~40t/dの処理量
建設面積/槽の大きさ・1槽あたり6.4m×32m 程度・バリエーション豊富(例)2,210m2(処理能力20t/dの場合)、1,500m2(処理能力130t/dの場合)

(メタンガスの乾式・湿式メタン発酵槽の比較(環境省の資料を基に作成))

日立造船はごみ焼却発電(Energy-from-Waste:EfW)プラントの建設・運営をグローバルに展開しているが、今後はバイオガスやメタネーション技術についてもこれまでの取り組みを活かして、同分野のリーディングカンパニーとして事業を推進させる方針だ。日立造船グループのHitachi Zosen Inova BioMethan GmbH社では、CO2除去などの精製を行うことでより純度の高いバイオガスにアップグレードさせる技術を保有しているが、欧州では精製されたバイオガスが一般家庭への供給や自動車燃料などにも使用されている。

*アイキャッチ Photo by Agent J on Unsplash 

【情報ソース】
Hitachi Zosen Inova社がバイオガス関連企業2社を買収~バイオガス事業の運営・メンテナンスを拡大~、2021年07月13日、日立造船株式会社

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