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【研究】NEDO、北九州市沖でバージ型浮体式洋上風力発電システム実証機「ひびき」の運転を開始/洋上風力発電の低コスト化目指す

2019.05.26 トピック


 2019年05月21日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」)は北九州市沖約15km、水深約50mの海域において日本初となるバージ型浮体式洋上風力発電システムの実証運転開始を発表した。

(バージ型浮体式洋上風力発電システム実証機「ひびき」 出典:NEDO)

 当該実証機の運転は2021年度まで実施し、実証機から得られる発電量・波圧・係留力などの各種計測値と設計値を比較して設計の妥当性を評価する。加えて、遠隔操作型の無人潜水機を使用した浮体や係留システムの効率的な維持管理や故障を予測し未然に防ぐ予防保全型のメンテナンスについても検証する。日本の環境に適した低コストの浮体式洋上風力発電システム技術の確立につなげたい考えだ。

 NEDOは2014年度から、推進50m~100mで適用可能な低コストの次世代浮体式洋上風力発電システム実証研究(バージ型)を開始し、これまで実証海域の選定や浮体の設計・製造に取組んできた。2018年06月にバージ型と呼ぶ浮体を製作、08月にバージ型浮体にコンパクトな2枚羽風車を搭載し、実証機の組み立てが完了した。組み立て完了後は、北九州市沖約15km、水深約50mの設置海域まで曳航し、係留、電力ケーブルの接続、試運転の調整などを経て、実証機の運転開始となった。

(バージ型浮体式洋上風力発電システム実証機の構成 出典:NEDO)

〇バージ型浮体式洋上風力発電システム実証機の仕様

定格出力3MW
風車形式アップウィンド、2枚翼
ロータ径100m
ハブ高さ72m
風車重量約133t(ロータ・ナセル)
浮体特徴バージ型浮体構造物
浮体材質鋼製
浮体形状・形状:長さ51メートル×幅51メートル×高さ10メートル(スカート幅6メートルを含む)
・喫水:約7.5メートル
・重量 3,100トン(風車、バラスト含まず)
係留システムスタッドレスチェーン+超高把駐力アンカー 9本
総重量9,858トン(風車、係留、バラスト含む)
実施体制・丸紅株式会社:コスト分析、関係機関との調整
・日立造船株式会社:浮体設計、製作、設置工事
・株式会社グローカル:風車選定、係留システムの開発
・エコ・パワー株式会社:環境影響評価
・国立大学法人東京大学:システムの性能評価、コミュニケーション活動
・九電みらいエナジー株式会社:系統連系協議、電力品質評価
 

*アイキャッチ 出典:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

【情報ソース】
北九州市沖で浮体式洋上風力発電システムの実証運転を開始-パージ型として国内初、低コストの発電システム技術の確立を目指す-、2019年05月21日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

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